記事は同紙が Volcanology and Geological Disaster Mitigation Agency (火山学・地質災害軽減局)の当局者に取材したものです。
記事によれば、インドネシアに 59 ある活火山のうち、21 の火山はいつ噴火を初めてもおかしくない状態にあるとのことです。現時点でもっとも噴火警戒レベルが高いのは、8月末に 410年ぶりの噴火をおこしたスマトラ島北部のシナブン山(地図)、スラウェシ島(セレベス島)北方のシアウ島にあるカランゲタン山(Karangetang、地図)、その東南東約 300km のハルマヘラ島にあるイブ山(Ibu、地図)の 3つです。
上記 3つの火山より警戒レベルは 1段下がりますが、アナク・クラカタウ山(Anak Krakatau、地図)も注目を集めています。同山は、1883年に史上最大級の大噴火をおこして山体のほとんどが吹き飛んでしまったクラカタウ山の跡にできた火山です。「アナク・クラカタウ」は「クラカタウの息子」という意味だそうです。
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