Falcon HTV-2 は、ロケットで打ち上げられた後、マッハ 20 以上の極超音速で大気圏内を滑空し、地球上のどの地点にも 1時間以内に到達できる無人の飛翔体です。機体の形状や、飛行の様子などは、以下の図を参照してください:
- 外観 (Image credit: DARPA)
- 飛行想像図 (Image credit: DARPA)
- ニューヨーク・タイムズ所載の説明図 (Image credit: The New York Times Company)
この Falcon HTV-2 の打ち上げを受けて、アメリカの有力紙 『ニューヨーク・タイムズ』 が解説記事を載せ、さらに 『産経新聞』 も以下のような記事を掲載しています:
DARPA の Falcon HTV-2 と空軍の X-37B の打ち上げが、たまたま同じ日におこなわれた(もともとは X-37B は 19日に打ち上げられる予定でした)ためか、にわか「軍事評論家」の中には両者を混同してトンデモ説を吹聴している向きもあるようです。
現在、X-37B と Falcon HTV-2 は空軍と DARPA という別々の組織が開発を進めている独立したプロジェクトですが、将来は PGS(Prompt Global Strike) という戦略概念のもとで統合運用されることがあるかも知れません。
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