その後の報道では、爆発実験は軍事的な目的をもっていたことがはっきりと書かれています。以下は、実験の後にイスラエルのニュースサイトに掲載された記事です:
- Not an earthquake, but a ballistic missile (地震ではなく弾道ミサイル)
ネゲブ砂漠で 80トンの火薬を爆発させた実験は、当初報道されていたような地震研究が目的ではなく、弾道ミサイルの攻撃をシミュレートするのが目的だった。Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency
地表面での爆発によって、直径 27m、深さ 6m の穴ができた。爆発は、マグニチュード 2.5 の地震に匹敵した。この規模の地震は、イスラエルでは週に 1回程度発生しているが、弱すぎて人が揺れを感じることはない。爆発によって生じた音波は 2980km 離れた南フランスでも記録されたが、爆心直近の人びと以外が気づくことはなかった。
この制御された爆発は、イスラエルの地震観測ネットワークとヨーロッパ・地中海地域の観測所の観測機器を調整する国際的テストの一環だった。このテストは、この地域内のイランやシリアなど、さらに遠くインドやパキスタンなどのミサイル実験を監視するのに役立つ。
爆発物は、地表に構築された特別なピラミッド形の構造物の中に設置された。実験は地震動の効果とともに音波を監視する能力をテストする目的で計画された。