2009年5月7日木曜日

クジラ座礁の原因はエサ不足

2月10日付の記事「フィリピンでイルカの大群が座礁」のフォロー・アップです。この現象の原因はエサ不足にあった、と世界自然保護基金(WWF)フィリピン支部の副議長兼 CEO の Jose Lorenzo Tan 氏が発表しています:
記事から Tan 氏の発言をまとめてみました:
座礁したクジラの大群は、エサ不足のため、新たな獲物を求めて浅い水域に入り込み身動きできなくなってしまった。

クジラのエサとなる魚が減ってしまった理由は:
  • (魚群探知機などの)新たなテクノロジーの導入によって地元漁業の効率が上がり、漁獲量が増えたこと
  • サンゴ礁やマングローブの減少によって魚の生息場所が減ってしまったこと (数年前の統計では、サンゴ礁の 90%、マングローブの 60% がすでに破壊されている)
フィリピンとアメリカの合同軍事演習で使われたソナーか海底地震が、クジラの聴覚器官に悪い影響を与えたとの説が取りざたされたが、その可能性はない。
関連記事として以下も参照してください:
Image Credit: U.S. Central Intelligence Agency