2019年11月2日土曜日

小惑星 2019 UN13 が地球を掠める


10月31日深夜、小惑星〝2019 UN13〟が地球を掠めて行ったことがわかりました。

この小惑星はアテン群に分類され、直径はごく小さく 1~2m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは接近当日の10月31日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2019 UN131~2 (地球)10月31日 23:45
 (月)11月01日 03:47
0.03
0.85
(1LD=地球から月までの平均距離) 

地球の中心から測った接近距離は 1万2613km、地表からの高度では 6235kmで、気象衛星「ひまわり」などの高度約 3万6000kmよりもはるかに近いところを通過して行きました。

接近時の地球との相対速度は秒速12.8km(時速約4万6000km)でした。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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