1月8日、中国の宇宙ステーション「天宮1号」の平均軌道高度が 280km を割り込みました。昨年8月中旬から軌道の低下率が大きくなり、9月上旬からさらに加速しています。300kmの大台を下回るようになったのが11月10日ですから、1ヵ月あたり約10km低下したことになります:
最新の予測(1月3日付)では、落下時期は「2018年3月半ば ± 2週間」とされています:
- TIANGONG-1 REENTRY (落下範囲の地図あり)
天宮1号の機体(重さ約8.5トン)のほとんどは大気圏内で燃え尽きるものの、非常に有毒で腐食性のある推進剤(ヒドラジン)が入ったタンクなどが地表に到達する可能性があります。残骸を見つけた場合には、手で触れたり周辺に漂っている気体を吸い込んだりしないように、との注意喚起がなされています:
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