高校生のための地学コンペティション・第9回国際地学オリンピック(International Earth Science Olympiad; IESO)がブラジルで開かれ、日本から参加した4人全員がメダルを獲得したとのこと(金1、銀1、銅2)です。英語の名称からすると「国際地球科学オリンピック」の方が適切ではないかと思います:
参加したのは22の国と地域から85人。金・銀・銅のメダルは、それぞれ参加者の約10%、約20%、約30%に与えられるとのことですので、参加者の6割前後がメダルを手にすることになります。
過去の問題は以下のページで見ることができます。第3回大会までは実技試験もあったようです:
以下は問題のサンプルです。去年のスペイン大会のものですが、火星探査車キュリオシティに関連した問題が28問も出題されています。その中から比較的容易な問題を一つ:
もし火星にプレートテクトニクスが存在するとしたら、火星の表面に認められると予想される地形は次のうちのどれですか。
a)山脈 b)古いテレーン c)細長い沈降帯(地溝)
d)断層が存在しないこと e)火山帯
もう一つ、同じく去年の出題ですが、チャールズ・ダーウィンの世界周航に関連した26問の中から:
Credit: International Geoscience Education Organization、 NPO法人地学オリンピック日本委員会 (クリックで拡大) |
来年の大会は日本の三重県で開かれます。良い成績を期待しています。
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