9月9日付「宏観異常情報の収集開始 ― 高知県 (続報-13)」の続報です。
高知県庁のウェブサイトに掲載されている宏観異常現象の表が10月8日付で更新されています。9月分の異常報告件数は0件でした:
来月は報告件数が増えるかも知れません。というのは、9月28日に『読売新聞』の高知版が以下のような記事を載せているからです:
残念ながら上の記事は現時点でリンク切れになっています。記事では、同様の試みに着手した高知県須崎市(地図)や静岡県地震防災センターは、「学問的に確立されていない」、「科学的に地震予知に結びつかない」等の理由ですでに中止しており、継続しているのは高知県だけであること、2013年6月に開始してから14年8月末までに寄せられた報告は5件であることなどが紹介されています。
私が最も興味があったのはどのような異常が高知県庁のウェブサイトに報告されているのかという点でしたが、上記記事には3つが紹介されています ―― 「テレビの受信状態が悪くなった」、「カエルの鳴く音がぴたりとやんだ」、「飼い犬の様子がおかしい」。
須崎市では議会などで、「市民への説明が不十分」、「審議が尽くされていない」、「科学的根拠のないものを市民に提示するのは、行政として無責任ではないか」などの批判や意見がでて、最終的には、当面、事業に着手しないという方針になりました:
- 地震前兆情報を市民に提供 ― 高知県須崎市 (続報-3) (13年5月23日)
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