11月21日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-26)」の続報です。
八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を12月9日付で出しています:
内容をまとめると以下のとおりです:
- ステージ7前兆群が継続中。
- 11月に入ってから秋田観測点や高知観測点などのデータに出現し始めた複数の前兆は、別の地震の前兆と認識。よって、ステージ7前兆群から除外。
- 9月1日と10日の前兆出現を「先行特異初現」と見なすか、「前兆初現」と見なすかによって推定時期が異なる:
- 推定時期に地震が発生するのか、ステージ8への移行となるのかは、現時点では不明。
- 12月23日時点で全ての前兆が終息した場合は、1月初旬に地震発生の可能性。
- 推定規模「M7.9±0.5」は維持。
条件 | 前兆終息時期 | 推定時期 |
---|---|---|
先行特異初現と見なした場合 | 13年12月21日± | 14年1月4日±2日 |
前兆初現と見なした場合 | 14年1月28日± | 14年2月25日±3日 |
「先行特異初現」と「前兆初現」の区別はわかりにくいと思いますので、串田氏の著書『地震予報』(PHP新書、2012)を参考に説明します ―― 陸域の歪み蓄積速度の小さい(遅い)領域で発生する地震では前兆期間が長くなる傾向があります。このような場合に、通常の地震前兆の基本的な出現パターンに先行して現れる特異な前兆を「先行特異」と呼んでいます。2008年の岩手・宮城内陸地震(M7.2)などで顕著に現れました。
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