2013年3月1日金曜日

箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-6)


箱根山が山体膨張 ― 神奈川県 (続報-5)」の続報です。

気象庁が3月1日に発表した「平成25年 No.9 週間火山概況(2月22日~2月28日)」によると、箱根・駒ヶ岳(地図)周辺では、この1週間は地震が少なかったようです。有感地震は観測されませんでした。一つの観測点で山体の膨張が鈍化する傾向がみられるとのことです:
駒ヶ岳付近の浅部を震源とする地震活動は、今期間は少ない状態で経過しています。遠望カメラによる観測では、噴気の状況に特段の変化はみられていません。今期間、気象庁が震度情報の発表に使用する震度計で、震度1以上を観測する地震はありませんでした。また、神奈川県温泉地学研究所によると、同研究所が大涌谷に設置している地震計でも体に感じる揺れは観測されませんでした。 
国土地理院の地殻変動観測結果では、2012 年末頃から、箱根山周辺の一部の基線にわずかな伸びの傾向が引き続きみられています。気象庁が湯河原鍛冶屋に設置している体積ひずみ計では、引き続き山体の膨張を示すわずかな変化がみられています。気象庁が二ノ平に設置している傾斜計では、1月上旬頃から、山体の膨張を示すわずかな変化がみられていましたが、2月中旬頃から鈍化する傾向がみられます。また、神奈川県温泉地学研究所が設置している傾斜計では、1月上旬頃から、山体の膨張を示すわずかな変化が引き続きみられています。

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