気象庁が2月22日に発表した「平成25年 No.8 週間火山概況(2月14日~2月21日)」によると、2月17日から18日にかけての夜間、硫黄島(地図)の旧噴火口で小規模な水蒸気爆発があったもようです。振幅の大きな火山性微動が観測され、火山性地震も増加しました。また、「国土地理院の観測によると、地殻変動はほぼ停滞していましたが、2013年1月頃から、わずかに隆起の傾向がみられています」とのことです:
硫黄島の海上自衛隊からの連絡によると、18日の午前中に、島西部の旧噴火口(通称:ミリオンダラーホール)周辺の道路上に石(最大直径約40cm)の散乱が確認され、旧噴火口周辺で泥の噴出した跡も確認されました。
19日に海上自衛隊が上空から観測した結果、噴出物(泥等)は主に西方向へ150m程度飛散していました。また、気象庁が2013年1月25日に海上自衛隊の協力により実施した上空から観測と比較した結果、旧噴火口の大きさは拡大していました。噴出物等により、周辺の植生にも影響がみられるようです。
旧噴火口では、2012年2月上旬から水蒸気爆発が度々発生していますが、今回の事象はこの中では最大のものと推測されます。
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