スペイン領カナリア諸島のエル・イエロ島で7月17日に始まった群発地震は、初めは島の北側を中心に発生していましたが、震源が徐々に南に移動し、島の南側での海底噴火につながりました。海底での溶岩の流出は今も続いているようですが、島の南側での地震活動は低調になっています。
一方、先月下旬ごろからは、再び島の北側での地震活動が活発になっています。11月1日にはこれまでで最大級の M3.9 が発生しています。まだ、震源の深さが 20km 前後と深く、すぐに噴火に結びつくことはないと思われますが、今後の推移が注目されます。このまま震源が浅くなって、島の北側での新たな噴火に至るのか、それとも7月以降と同様に震源が徐々に南に移動して、島の南側での火山活動が活発化するのでしょうか。
以下はスペインの IGN(Instituto Geográfico Nacional、国立地理学研究所)が発表している最新の震源マップです。7月19日以降に発生した地震がプロットされ、随時更新されています。赤い丸が現在~2日前、紺色の丸が3日~4日前、空色の丸がそれ以前の震源を表しています:
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