イタリアの有名な観光地・ナポリは 2つの火山にはさまれています。東に 15km ほど行ったところにはヴェスヴィオ山。西暦 79年に噴火し、ローマ帝国の都市ポンペイを火砕流で、またヘルクラネウム(現エルコラーノ)を土石流で埋め尽くしたことで有名です。一方、ナポリの西にはカンピ・フレグレイ(Campi Flegrei)と呼ばれる幅 13km のカルデラが広がり、多くのクレーターが分布しています(地図)。
このカルデラの西端にあるアヴェルヌス湖(Lake Avernus、地図)の地下で、12月 6日午前 7時 30分から 8時にかけて、マグニチュード 4.8、4.8、5.6、5.7 の地震が相次いで発生しました:
アヴェルヌス湖の内部には、火山爆発指数(VEI) 7 クラスの噴火をおこす可能性のある火口があり、今回の連続地震はその火山活動が始まったことを示しているのではないか、と上記記事は伝えています。1558年には、この湖の南東岸にある火口(Monte Nuovo)が噴火し、一つの集落が壊滅したとのことです。