冒頭の渦巻きの写真については、このブログの 9月 7日付記事「宇宙の暗い渦巻き」を参照してください。
私が惹かれるのは 4番と 9番の写真です。無数の島宇宙が写っており、宇宙の広大無辺さを感じさせてくれます。子供のころ読んだ本にあった 「有限な人間の心は、無限の宇宙を理解できない」 という言葉が思い出されます。
4番の写真には、重力レンズの効果によって筋状に引き伸ばされた島宇宙の姿がいくつも見えています。
もう一つ、忘れてはならないのが 11番です。木星の上空に浮かぶ衛星イオと、木星の表面に映るイオの影です。スケールの大きさに圧倒されます。
同じような趣向の写真として以下もご覧ください。火星の衛星フォボスが火星の表面を背景に映っています。ハッブル宇宙望遠鏡ではなく、ESA(欧州宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスが撮影したものですが、センス・オブ・ワンダーを感じさせるすばらしい写真です。
フォボスは、その奇妙な軌道と密度の低さから、中空の人工天体ではないかと考えられたり、薄い金属板で作られた人工物ではないかとの説が出されたりしたことがありました。詳しくは以下をお読みください:
ハッブルのウェブサイトでは、今年もクリスマスカードの素材を提供しています:
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