2010年7月19日月曜日

南アフリカの白人貧困層

このブログで何度も取り上げている『ボストン・グローブ』紙の「The Big Picture」が、南アフリカ共和国の白人貧困層を取り上げています:

この写真集につけられた説明によると、南アフリカ共和国に住む白人 450万人のうち、45万人が最低生活水準に満たない生活をし、さらにそのうちの 10万人は生死の境すれすれの極貧状態にあると見積もられているとのことです。ここに集められた 27枚の写真は、そのような白人貧困層の不法居住者が集まっている “キャンプ” で撮影されたものです。

私がもっとも目を引かれたのは 4番目(番号は各写真の左下に書かれています)の写真。食糧の配給をしているのが黒人で、受けとっているのが白人です。知らず知らずのうちに自分の頭の中にできあがっていた固定観念が覆りました。

7番目の写真は 64歳の女性。背後のテントの布に飾り付けられているのは、もとの豊かな暮らしの数少ないなごりでしょうか。

19番目の写真は、学校に通う子供たち。この写真に限らず、写っている子供たちは皆いちように裸足です。他の子供たちは長袖のセーターを身につけているのに、中央の少女だけは半袖の薄着です。この少女は 18番にも写っています。

サッカーのワールドカップが終わった南アフリカ共和国では労働力の需要が急速に減り、移民の排斥が起きています: