2024年2月21日水曜日

北海道駒ヶ岳の評価を見直し

 
1月13日付「北海道駒ヶ岳が活発化」と 1月25日「北海道駒ヶ岳が活発化 (補足)」の続報です。 

2月20日に開かれた火山噴火予知連絡会の定例の会合で、北海道駒ヶ岳(地図)の評価が見直され、これまでの「噴火の兆候は認められない」から「やや活発化する傾向が認められ、今後の火山活動の推移に注意が必要」に変更されました:
地震: 2023年12月以降、山頂火口原付近の海抜下1km 付近を震源とする振幅の小さな低周波地震が発生しており、12月7日にはややまとまって発生した。その後も 1日当たり 1回程度で発生が継続している。
 
地殻変動: GNSS 連続観測では、2022年ごろから山頂火口原浅部(海抜下 0~2㎞ 程度の領域)の膨張を示唆するわずかな地殻変動が観測されている。
 
噴気: 山頂に設置した監視カメラによる観測で、昭和 4年火口で噴気が観測される頻度に 2021年ごろからわずかな増加傾向が認められている。
 
評価: 火山活動にやや活発化する傾向が認められており、今後の火山活動の推移には注意が必要。