アメリカ領サモアのマヌア諸島(Manuʻa islands、地図)で7月26日に始まった群発地震は今も続いています:
上記 "INFORMATION STATEMENT" の概要は以下のとおりです:
- アメリカ領サモアのマヌア諸島(Manuʻa islands)で発生した群発地震は、大きな変化なく続いている。1時間に約20回の地震が記録されているが、ほとんどは無感。マグニチュード2〜3が最大と推定される。地震データは、地震がマヌア諸島の地下を移動するマグマに関連していることを示しており、震源はオフ-オロセガ島(Ofu-Olosega、地図)よりもタウ島(Taʻū、地図)に近い可能性が高い。
- タウ島とオフ-オロセガ島からの報告によると、地震の強さは様々であるが、概して短く鋭い揺れである。
- マヌア諸島の火山はこれまで監視されておらず、米国地質調査所の火山警報システムで は未割り当てに分類されていた。
- 地震活動のレベルは NORMAL(緑色)を超えており、適切なレベルは ADVISORY(黄色)。
- 状況に変化がない場合、米国地質調査所(USGS)は8月19日 にタウ火山とオロセガ火山の噴火警戒レベルを「警戒」(黄色)に引き上げる予定。
- 火山で発生した群発地震がすべて噴火につながるわけではない。今年初めにトンガで起きたような大規模な爆発的噴火の可能性は極めて低い。
- タウ島はサモア諸島の東端で、アメリカ領サモアに属する。同島は大きな楯状火山の頂上部で、その大部分は海面下にある。タウ島とオフ-オロセガ島はサモア海嶺の頂上にあり、サモア・ホットスポットに関連する火山活動によって形成された。1866年にタウ島とオフ-オロセガ島の間で噴火した海底火口もサモア海嶺に位置している。Vailuluʻu 海底火山(地図)は、タウ島の東約25マイル(40km)に位置する海底火山で、過去50年間に複数回噴火している。
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