5月26日、スーパームーンと皆既月食が重なります。
月が地球に近い位置にあるときの新月あるいは満月をスーパームーンと言います。26日には、10時50分に月が近地点に至り、その約9時間後の20時14分に満月となります。
以下のグラフは、地球から月までの距離の変化と満月の関係を示しています。月までの距離が周期的に大きく変化していることと、今回の満月が2021年では最も地球に近い位置で起きることがわかります:
日本は今回の皆既月食を観測するには好都合な位置にあります。東京では月が東の地平線から昇った直後の18時44.6分に部分月食が始まり月がかけ始めます。20時09.4分に皆既月食状態となり、20時28.0分まで続きます。部分月食が終わるのは21時52.8分です。詳しくは以下の国立天文台の資料をご覧下さい:
アメリカでは今回の満月+皆既月食を “Super Flower Blood Moon” と呼んでいます。“Flower Moon”は、米国北東部の先住民・アルゴンキン族が花がたくさん咲く時期の満月をこう呼んでいたことにちなみます。この他にも “Corn Planting Moon” や “Milk Moon” という呼称もあるようです。“Blood Moon” は、月食中の月が地球の大気圏を通過した太陽光に照らされて赤黒い血の色に見えることに由来しています。
以下のNASAの資料には、今回の月食についての情報と、スーパームーンの説明が載っています。スーパームーンについては次のようなことが書かれています:
- 1979年に占星術師のリチャード・ノール氏が提唱した言葉である。
- 通常の年には連続して 2〜4回の満月のスーパームーンと、連続して 2〜4回の新月のスーパームーンがある。
- 新月は太陽と重なる場合(日食)を除いて見ることができないため、満月のスーパームーンの方が注目されがちである。
- スーパームーンとして認めるか否かの判断基準は人や出版物によって差異がある。
- 2021年の場合、3月から6月までの4回の満月をスーパームーンとするもの、4月から6月までの3回の満月をスーパームーンとするもの、4月と5月の2回の満月のみをスーパームーンとするものがある。
「This full Moon is a supermoon and is the closest full Moon of the year.(今度の満月はスーパームーンで、今年もっとも地球に近いところで起きる満月だ。)」:
私の住んでいるところでは明日は夕方から曇りと予報されています。月食を見ることはできなさそうです。
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