1月15日22時39分ごろ、三重県南東沖で M5.3、震源の深さ 390km の深発地震がありました。
この地震は震源に近い近畿や東海地方では無感でしたが、震源から遠く離れた関東地方や東北地方南部で震度 1から 2の揺れを観測しました。沈み込んでいる太平洋プレートのスラブに沿って遠方の地域に揺れが伝わる「異常震域」と呼ばれる現象です。
出典: 気象庁ウェブサイト |
1月12日には北海道西方沖で M5.6、震源の深さ 240km の深発地震が発生しています(気象庁資料)。この時も異常震域現象が現れ、震源に近い積丹半島など北海道西部では震度 1 でしたが、震源から離れた北海道東部や東北地方の太平洋側で震度 2を観測、さらに茨城県などでも震度 1 の揺れとなりました。
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