インドの月探査機・チャンドラヤーン2号が月の周回軌道に入りました。探査車・プラギャン(Pragyan)を搭載した着陸機・ヴィクラム(Vikram)が9月7日に月の南緯70度付近に着陸する予定です:
#ISRO— ISRO (@isro) 2019年8月20日
Today (August 20, 2019) after the Lunar Orbit Insertion (LOI), #Chandrayaan2 is now in Lunar orbit. Lander Vikram will soft land on Moon on September 7, 2019 pic.twitter.com/6mS84pP6RD
月の南極付近を目指す理由について、ISRO(Indian Space Research Organisation、インド宇宙研究機関)の資料は以下の4つを挙げています:
- 南極付近のクレーターは数十億年にわたって太陽光に曝されておらず、太陽系の起源についての劣化していない記録が残されている。
- 南極付近にある永久に太陽光の当たらないクレーターには1億トン近い水が(氷として)存在すると推定されている。
- 南極付近の表土には水素やアンモニア、ナトリウム、水銀、銀の痕跡が見つかっており、必要不可欠な資源が手つかずのまま存在している。
- 南極付近は位置的に将来の宇宙開発の拠点として適している。
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