2006年1月に打ち上げられてから9年半、冥王星最接近まであと9日、0.07天文単位(約1050万km)まで迫ったところで、冥王星(および太陽系外縁天体)探査機「ニュー・ホライズンズ」に障害が発生し通信が途絶えました:
通信が途絶えたのは7月5日午前2時54分(日本時間)。同探査機に搭載されている自律型オートパイロットが異常を検知、メイン・コンピューターを停止し同探査機はセーフ・モードに入りました。同時に、オートパイロットは予備のコンピューターを起動して地球との通信を回復するように指示。障害発生から約1時間20分後に通信は回復したものの、地球に送られてきているのは障害解析用の信号のみになっています。
ニュー・ホライズンズのプロジェクト・チームは緊急の会議を招集して、情報の収集と回復プランの検討を始めています。現在、同探査機は地球から49億km離れており、電波による指示と応答が1往復するのに9時間かかります。チームでは同探査機を正常状態に復帰させるには1日から数日かかるとみています。この間、科学観測データの収集は不可能とのこと。
9日後に迫った最接近時までに、なんとか完全回復してほしいものです。
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