12月16日、硫黄島(地図)で泥の噴出現象があったとのことです。以下は、気象庁が12月19日に発表した「平成26年 No.51 週間火山概況 (平成26年12月12日~12月18日)」からの引用です:
硫黄島の海上自衛隊からの連絡によると、16日08時20分頃天山付近で数秒間、約10~15mの黒茶色の噴出現象を確認し、現地では湿った泥のようなものが散らばっており、靴に付着する程度でしたが、臭いや 音は確認されませんでした。一時的に噴出の勢いが強まり、泥を噴出したものと推定されます。
なお、硫黄島の地殻変動は2月下旬ごろから隆起傾向、9月ごろから停滞傾向、そして12月上旬ごろから再び隆起傾向になっているとのことです。
硫黄島は、活発な噴火活動を1年以上にわたって続けている西之島(地図)の南約280kmに位置しています。
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