「防災科学技術研究所など日仏共同研究グループは東日本大震災の前後で伊豆半島や東北地方の火山地域の地下の圧力が高まった可能性があるとの結果をまとめた」:
以下は、防災科学技術研究所が7月4日に報道機関向けに発表した資料です。「地下の圧力高まる」とした上記『日経新聞』の記事には誤解があるのかも知れません:
- 高圧化した火山性流体のマッピングに成功 (PDF形式)
資料タイトルにある「火山性流体」とは、「火山周辺に存在する火山ガス、熱水、マグマなど」を指す言葉です。地震波速度の変化について、「地震発生前半年間の平均と地震発生日を含む5日間の平均との比較」した地図などが掲載されています。上の報道記事では「伊豆半島」と一括りにされていますが、該当領域の中心は実は富士山で、北は八ヶ岳まで伸びていることがわかります。
以下は、〝Science〟誌に掲載された研究報告の要旨です:
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