1月3日付「小惑星 2014 AA が地球大気圏に突入」の続報です。
NASAの更新情報によると、小惑星 2014 AA は大西洋上空で大気圏に突入した可能性が高いとのことです:
- First 2014 Asteroid Discovered: Update (2014 AAのGIF動画、衝突地点の地図、衝突軌道図あり)
上記のNASAの情報によると、数少ない観測データに基づく軌道計算および核実験監視のための低周波音観測ネットワークのデータから得られた衝突時刻は1月2日13:02(日本時間)、衝突地点は北緯11.7度、西経40.3度ですが、時刻には数十分、地点には数百kmの誤差がありうるとのことです。
この小惑星のような大きさが数メートル級のものであれば、大気圏内で分裂・消滅して地表に到達する可能性はほとんどありません。しかし、昨年2月にロシアに落下した小惑星(隕石)のように10メートルを超える大きさのものであれば、構成物質や大気圏への突入角度によっては直接地表に到達して大きな被害をもたらす可能性がゼロではありません。
小惑星 2014 AA は、発見から約21時間後には地球の大気圏に突入しました。より大きな小惑星はもっと早期に発見できる可能性がありますが、それでも衝突地点を精確に算定したり、衝突地点から避難するのに十分な時間があるとは限りません。