- 新型火山、チリ沖にも 東北大など発見 (説明図 2葉)
- チリ海溝沖で新型火山「プチスポット火山」を発見 (PDF形式、地図 2葉)
プチスポット火山は、従来の地球科学の常識では火山活動は有り得ないとされていた場所 ― 海溝に近い深海底 ― で発見された新タイプの火山です。海洋プレートが海溝に近づくと沈み込みに伴う屈曲によって亀裂を生じます。その亀裂を通じて、プレート直下に存在するマグマが上昇し火山が形成されると考えられています。
プチスポット火山は日本海溝周辺でしか見つかっていませんでしたが、その発生メカニズムから、世界中の海底に存在していると予想されていました。チリ海溝沖でも見つかったことによって、この予想が実証されたわけです。
火山の 4つのタイプについては、このブログの 8月 15日付記事「パキスタンで火山噴火? (続報 5)」を参照してください。
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