2009年1月6日火曜日

イエローストーンの群発地震が沈静化

アメリカ・イエローストーン国立公園で起きている群発地震は沈静化しているようです:
記事によると、この週末から現在にかけて、地震の数、規模ともに低下。M2を越えるものは1件しか発生していないとのことです。群発地震はこのまま終息するのか、それとも一時的な小康状態に過ぎないのか、現時点では判断できません。ニュースサイトによっては、大噴火について不安を煽るような記事を載せているものもありますが、大方の見方は心配することはないというトーンです。科学誌『サイエンティフィック・アメリカン』のサイト所載の記事に書かれている、次の言葉が現時点では一番合理的な見方だと思います:
The real warning signs will be rapid changes in the shape of the ground as well as volcanic gases leaking from the ground, neither of which have been sighted―yet.

本当に警戒しなければならない兆候は、(群発地震ではなく)地盤の急激な変動と、それに付随する火山ガスの漏出である。その二つのいずれもが、現時点では観測されていない。

以下は、イエローストーン地域の震源マップです。1時間ごとに更新されているようです:
こちらは、イエローストーン地域の観測ステーションを示した地図です:
観測ステーションに付いているラベルをクリックすると、その観測ステーションで記録された連続波形を過去1週間分見ることができます。日本の Hi-net の連続波形画像と同じ要領です。群発地震の活動がもっともさかんだったイエローストーン湖北岸にある「LKW」というラベルをクリックして、1週間前と現在の波形を比較すると、沈静化の様子を視覚的に確認できます。