7月9日、ニュージーランド南島にあるクライストチャーチ市(地図)の北部が「不快な臭い」に包まれました。住民は硫黄(sulphur)のような臭い、あるいは下水(sewage)のような臭いと表現しています:
消防隊員が悪臭のする地域に動員されましたが、臭いの発生源を特定することはできませんでした。その後、下水管が詰まっている箇所が発見され、市の保守要員によって詰まりが解消されましたが、市当局はそれが広範囲に広がった悪臭の原因とは考えていません。悪臭の強かった地域の主要な下水管路でガス監視装置による計測がおこなわれましたが、大気中にガスや下水に由来する粒子は検出されませんでした。
翌10日にまでに悪臭は拡散して消えたとのことですが、原因は謎のままです。
クライストチャーチ市は2010年9月、2011年2月、同年6月に大地震(M7.0、M6.1、M6.3)に襲われ、2度目の地震では日本人28人も犠牲になっています:
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