[備考: 2023年5月11日 04:16 千葉県南部(35°10.2'N 140°11.1'E、震央地図) 深さ 40km、M5.2、最大震度 5強、震央距離 26.5km]
「冷水の塊に入り込み、一時的に体がまひし、強風で海岸に押し流されたのではないか」(銚子海洋研究所):
- イルカ 30頭余りが海岸に打ち上げられる 千葉 房総半島 (動画、写真あり)
- 砂浜にイルカ 32頭打ち上げられる サーファーら荒れた海で救助活動 (動画、写真あり)
- 一宮・いすみの海岸にイルカ 30頭 「打ち上げられている」通報 サーファーら救出も4頭死ぬ カズハゴンドウか (写真あり)
翌日の 4日にもイルカが漂着しています。前日に沖に戻されたイルカが打ち上げられた可能性もあります:
- イルカ 11頭また漂着 いすみから一宮の海岸 7頭死ぬ (写真あり)
- 千葉 房総半島の海岸に再び7頭のイルカ 死んでいるのを確認 (動画、写真あり)
今回の集団座礁の原因についてはわかっていません。「餌の深追い、方向感覚の崩れ。もしくは、感染症や衰弱、サメに追われているなどがある。今回のケースがどれに当てはまるかは今のところ言えない」(国立科学博物館):
今回と同じ場所では、関東大震災の前に同様の集団座礁が起きています:
- 関東大震災の前にも ・・・ (14年8月20日)
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の 1週間前の 3月4日には、茨城県鹿島市の海岸で 52頭のカズハゴンドウが座礁しました:
- 今度は日本でクジラの集団座礁 ― 茨城県鹿嶋市 (11年3月5日)
2015年4月10日には、茨城県鉾田市の海岸に 130頭以上のカズハゴンドウが座礁しました。この時は、5月3日に鳥島近海で M5.9 の津波をともなう地震、5月13日に宮城県沖でM6.8、最大震度5強の地震が発生しました:
- 130頭以上のイルカが漂着 ― 茨城県鉾田市 (15年4月10日)
イルカやクジラの集団座礁が起きたからといって、必ず大きな地震が起きるというわけではありません。むしろ、地震が起きなかった場合の方が圧倒的に多いのです。下の関連記事リストで、このブログの過去記事をご覧になればおわかりいただけると思います。
今回の集団座礁に関しては以下のような記事もあります: