2009年8月10日月曜日

東海道南方沖の地震

昨夜 8時直前に起きた東海道南方沖の地震について、東京大学地震研究所のアウトリーチ推進室が簡潔な解説をしています:
この地震は「想定東海地震とは関係ありません」とのことです(そうは言われても、やっぱり不安だという人は多いと思います)。また、広い範囲で揺れを感じることになった異常震域の説明や、今回の地震の震源が東海地域の震源分布の中のどの辺で発生したのかを示す断面図も掲載されています。

この断面図と USGS(米国地質調査所)が提供している下記の発震機構解をつき合わせると、今回の地震は、沈み込んでいくフィリピン海プレートのスラブ内にできたほぼ南北方向に走る断層が、ほとんど鉛直の断層面に沿ってスパッと切れるように動いたことによって起きたのではないかと思われます。