2024年10月5日土曜日

東北地方太平洋沖地震の 数時間前に内陸の地殻が 1cm ずれていた

 
地震前に電離層に生じる異常を研究している京都大学・梅野健教授の研究チームの発表です。
 
▼「2011年の東日本大震災の 1~2時間前に(内陸の地殻で) 1㎝のプレスリップが生じていた」、▼「震央から距離が近いほど地殻変動のずれが大きく、地震と関連する明確な異常を捉えることに初めて成功した」、▼「大地震 1時間前の異常が、電離層だけでなく、地殻変動でも見つかった。これは、電離層の異常が地震の準備過程と無関係な物理事象ではなく、一定のメカニズムに従う相関する物理現象であることを示す結果だと考えられる」:
 
研究成果は現地時間 10月6日から9日までギリシャのクレタ島で開かれる EMSEV 2024(Electromagnetic Studies of Earthquakes and Volcanoes 2024)で発表されるとのことです。
 
 
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富士山でカラマツが変色 — 静岡県小山町

 
静岡県小山町の富士山須走口 5合目(地図)付近で 9月初旬ごろからカラマツの葉が縮れ、茶色く変色する異変が発生しています。標高 1800~2200m の国有林を中心に広範囲で起きています。カラマツヒラタハバチの大量発生が原因の可能性があるとのことです。

「今まで一度もなかった事態だ」、「影響は数千本じゃ済まないかもしれない」(山小屋関係者):
 

2024年10月4日金曜日

市の中心部にシカ出没 — 熊本県熊本市

 
10月3日朝、熊本県熊本市(地図)の中心部を流れている白川でシカが目撃され、通報が相次ぎました。 ニホンジカのオスの成獣とみられています。

「73年住んでいますけど、初めて見た」、「中央区の市街地で目撃されるのは非常に珍しい」(熊本市鳥獣対策室):
 

桜が開花 — 兵庫県赤穂市

 
9月30日、兵庫県赤穂市の赤穂高山墓園(地図)で桜の花が咲いているのが見つかりました。花が咲いているのは 1本だけで、周辺に植わっている他の桜には花は見られない、とのことです:
 

Wakulla Swamp Volcano: フロリダの湿原の奥にあるという伝説の活火山 (その5)

 
 
ソレルズ氏は、立ちのぼる煙が火山起源であると信じていなかった理由を説明するときに、「リング・オブ・ファイア(環太平洋火山帯)に見られるような地質活動を経験している地域とは違って、フロリダ州にはそのような現象がありません」と述べた。

「東カリブ海の火山現象の原因となるテクトニック・プレートは、キューバのはるか南にあり、西はコスタリカまで伸びています。」

「フロリダにそのような活発な火山活動が見られないことを考えると、火山活動が最近あった可能性を受け入れることは困難です。特に1800年代末のように近い時期ではそうです」と彼は続けたとクリック・オーランドは書いている。

「逆に、フロリダでは火災の事例が豊富です。火災が雷雨によって繰り返し発生することは珍しくありません。そして、より合理的な説明として泥炭火災というものがあります。燃え上がり、くすぶり、ほぼ鎮火したかと思うと、おそらく何年にもわたって燃え続けるのです」と彼は付け加えた。

しかしながら、危険を冒して沼地に出かけた人が、激しい爆発が起きた可能性のあるクレーターを見たと主張している — これは 1886年の地震の際に蒸気が噴出した痕跡の可能性もある。

そして、噴煙の目撃が報告されている期間、泥炭火災が続いていたのだとすると、それは異常と見なされる可能性があり、具体的な原因の究明は宙に浮いてしまうことになる。

わかっているのは、煙の巨大な塊が、その膨大な量からして、キャンプ・ファイヤーや工場が原因ではありえないということである。
 
——
 
(続く)

日本一危ない “ねじれた断層”

 
RKBオンライン』の記事です。人口 160万人の大都市の直下を通り、2005年3月20日の福岡県西方沖の地震(M7.0、深さ 9km、最大震度 6弱)で北半分にあたる北西部がずれたものの、南半分の南東部がそのまま残り、「ねじれ」の状態が続いている警固断層帯について述べています:
 

2つの小惑星が月と地球に接近・通過

 
9月30日から 10月1日にかけて、2つの小惑星が相次いで月と地球の近くを通り過ぎていたことが、 NASA/JPL による 10月2日付および 10月3日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 TG
(2024年10月2日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月30日 16:23
 (地球)9月30日 19:05
接近日時 誤差
(月)± 2 分
(地球)± 2 分
接近距離 (月)1.65 LD
(地球)0.84 LD
推定直径
5 ~ 12 m
対地球相対速度
10.7 km/s ≅ 3万9000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近
公転周期1258 日 ≅ 3.44 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
2024 TT
(2024年10月3日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月30日 15:25
 (地球)10月1日 00:05
接近日時 誤差
(月)± 7 分
(地球)± 4 分
接近距離 (月)1.11 LD
(地球)0.38 LD
推定直径
8 ~ 19 m
対地球相対速度
7.5 km/s ≅ 2万7000 km/h
初観測から地球接近まで−2 日
次の地球接近2025年10月13日ごろ
公転周期382 日 ≅ 1.05 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年10月3日木曜日

小惑星 2024 TF が地球と月に接近

 
10月5日、小惑星〝2024 TF〟が地球と月の近くを通過します。
 
2024 TF (2024年10月2日付予報)
接近日時(日本時間)
(地球)10月5日 03:38
 (月)10月5日 11:10
接近日時 誤差
(地球)± < 1 分
(月)± < 1 分
接近距離 (地球)0.78 LD
(月)1.69 LD
推定直径
4 ~ 9 m
対地球相対速度
6.0 km/s ≅ 2万1000 km/h
初観測から地球接近まで3 日
次の地球接近2035年8月4日ごろ
公転周期578 日 ≅ 1.58 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。
 
 

2024年10月2日水曜日

岩手山の噴火警戒レベルを 2 へ引上げ

 
 10月2日15時00分に岩手山(地図)の噴火警戒レベルが「2(火口周辺規制)」へ引上げられました。岩手山の噴火警戒レベルが「2」になるのは初めてです。
 
▼「岩手山周辺の傾斜計やひずみ計、GNSS 連続観測では、2024年2月頃から山体の深いところの膨張を示す地殻変動が観測されています」、▼「9月26日に観測された『だいち 2号』の SAR 干渉解析結果では、大地獄谷(地図)周辺に、衞星に近づく変動が見られます。この変動は、大地獄谷付近のごく浅いところの膨張を示していると考えられます」、▼「黒倉山(地図)付近で発生している微小な火山性地震は、増減を繰り返しながら引き続き観測されています」: 
 
気象庁は、噴火があるとすれば岩手山の西部(西岩手山)であろうとみているようです。
 
気象庁の資料に寄れば、岩手山の最後の噴火は 1919年(大正8年)です。大地獄谷で水蒸気噴火が発生し、噴石が大地獄脇の登山道に飛散、新火口が形成されました。


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スカイクエイク

 
BBC『Science Focus』の記事です:
 
遠くから大きな轟音が聞こえてきたことがあり、その原因を雷鳴や車のバックファイアなどに求めることができない場合、あなたはスカイクエイクを経験した可能性があります。

スカイクエイクは世界中で報告されており、地域によって異なる名前で呼ばれています。ニューヨーク州のセネカ湖の周辺では「セネカ・ガン(Seneca gun)」として知られ、ベルギーでは「ミストポエファー(mistpoeffer)」と呼ばれています。日本人はこれを「海鳴り」と呼んでいますが、これは「海からの叫び」を意味しています。
 
太陽フレア、浅い地震、沖合の津波、海底洞窟の崩壊、雪崩など、多くの説が提唱されています。

軍用機のソニックブームだと考える人もいます。しかし、これでは(飛行機が登場する以前の)歴史上のスカイクエイクの報告を説明できません。

科学者の中には、火球と呼ばれる一種の流星が原因かもしれないと示唆する人もいます。これらの宇宙の岩石は、地球の大気圏に衝突すると爆発します。これが厚い雲の上で起こった場合、音は広範囲に増幅される可能性がありますが、物理的証拠は地上に届きません。

別の説明は、湖の堆積物からガスが漏れているというものです。スカイクエイク現象のホットスポットのいくつかは、セネカ湖などの大きく深い湖の近くにあります。しかし、そのような水域から離れた場所でもスカイクエイクが報告されています。

2020年、ノースカロライナ大学の研究者らは、地元のニュース記事と、大気センサーと地震計のネットワークで収集されたデータを比較しました。研究者らは、スカイクエイク現象と同時期に発生した地震活動を見いだすことができなかったため、スカイクエイクの音は大気圏から来ているに違いないと結論付けました。

場所や説明が多様であることを考えると、世界各地のスカイクエイクにはそれぞれ異なる原因がある可能性があります。しかし、今のところ、その真の原因は謎のままです。

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-166)

 
米国イエローストーン国立公園の 9月の状況です。
 
スティームボート間欠泉(地図)の噴出はありませんでした。
 
日付(現地時間) 間隔(日)
1
2月26日 58
2
4月3日 37
3
5月30日 57
4
7月15日 46
 
 
9月の地震活動は通常のレベルでした。全体で 54 件の地震が観測され、最大は 9月1日に発生した M2.2 でした。群発地震の発生はありませんでした。
 
イエローストーン・カルデラとノリス間欠泉盆地では、6月以降、約 1cm の隆起が観測されています。これは、毎年夏期にみられる雪解け水や地下水の流入による季節的な現象です。2015 年以降、イエローストーン・カルデラは年間約 3cm の速度で沈降していますが、この沈降は毎年夏に停滞あるいはわずかな隆起によって中断されます。
 
 
 

小惑星 2024 TA が月と地球に接近・通過

 
小惑星〝2024 TA〟が 9月29日に月と地球の近くを通過していたことが、NASA/JPL による 10月1日付のデータベース更新で明らかになりました。
 
2024 TA
(2024年10月1日付予報)
接近日時(日本時間)
(月)9月29日 04:17
 (地球)9月29日 13:49
接近日時 誤差
(月)± 2 分
(地球)± 1 分
接近距離 (月)0.49 LD
(地球)0.97 LD
推定直径
6 ~ 14 m
対地球相対速度
6.0 km/s ≅ 2万2000 km/h
初観測から地球接近まで−1 日
次の地球接近2030年2月8日ごろ
公転周期442 日 ≅ 1.21 年
分類
アポロ群
 (1LD=地球から月までの平均距離)
 
このブログでは、原則として地球から 1LD 以内に近づく小惑星を記事にしています。