10月26日朝、イスラエル北部とヨルダン川西岸に地震警報が発令されました。イスラエル国防軍の攻撃によってレバノン南部の武器庫が爆発し、この振動を地震警報システムが地震と誤認したために警報が出されたものです。
イスラエルの国家地震警報プラットフォーム「テルア(Teru’a)」システムは、世界で最も先進的なシステムの 1つで、2022年に稼働。特徴は爆発と地震を識別する能力とされています。しかし、今回は爆発がセンサーの 1つの近くで発生したため、システムが地震と誤認した可能性がある、また、欧州の国際監視ネットワークも爆発を地震活動として記録したとのことです:
日本の緊急地震速報のシステムは地震と爆発をきちんと区別できるのでしょうか。我が国のシステムは平和を前提に作られており、爆発との識別はあまり重視されていないのではないでしょうか。いざ戦争となれば、センサーの数もイスラエルよりはるかに多いので、センサーの直近で爆発が起きる可能性も高いのでは ・・・。敵国の攻撃のたびに地震警報が出されたら混乱に拍車をかけることになりかねません。
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