2024年10月27日日曜日

Wakulla Swamp Volcano: フロリダの湿原の奥にあるという伝説の活火山 (その7)

 
 
1890 年、作家の J・C・パウエルは、有名な著書『アメリカの中のシベリア、あるいは南部の囚人収容所での 14年間の経験』の中で、ジェファーソン郡 (地図)の囚人労働収容所の南西方向の空を「奇妙で鮮やかな光」が照らした様子を記している。

州の記録によると、いわゆるワクラ火山はおそらくテイツ・ヘル(Tate's Hell、地図)のすぐ北にあるジェファーソン郡南部から噴出したものと考えられるので、この記述は真実であろう。

以上のことから、(噴煙の)発生源はセント・マークス野生生物保護区(地図)の「ガム・スワンプ」地区(地図)付近であることがわかるが、そこも到達が非常に難しいことで有名である。
 
この現象の最後の目撃記録は、1891年にレオン郡裁判所(地図)の屋上から見られたものである。

1894年、ジャクソンビル(地図)の『フロリダ・タイムズ・ユニオン』が資金提供した別の探検隊は、想定される火口を発見できず、噴煙の兆候も見つけられなかった。

20 世紀になると、「火山」は忘れ去られ、今日ではその伝説もその場所と同様に謎に包まれたままになっている。

しかし、「ワクラ沼の不思議」についての話題は今も続いている。そしてそれは単に未解決のままの謎の 1 つなのかもしれない。
 
——
 
(完)
 
 
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