2011年11月30日水曜日

雲のリング


以下は、オレゴン州ポートランドの放送局で天気予報を担当している気象専門家のブログ記事です。マウイ島(ハワイ州)とシアトル(ワシントン州)の間を飛行中の航空機の窓から知人が撮影した太平洋上の雲のリングを紹介しています:
上掲ブログの筆者は、リングの中心部に下降気流があって上空から乾燥した大気が降りてきているため、リング内の雲が文字通り雲散霧消しているのではないかと推測しています。その一方で、主流の考え方で、リングの中心部に上昇気流があるとする〝Cloud Arc Structure〟(日本語に直訳すると「雲弧構造」という変な言葉になってしまいます)も紹介していますが、知人が撮影した雲のリングの中心部には上昇気流による雲塊が見られないという相違点を指摘しています:
当ブログの8月28日付記事「ハリケーン・アイリーンの脇に ……」で取り上げたリング状の雲は、この〝Cloud Arc〟だったのかも知れません。

Credit: NASA/GSFC/Jeff Schmaltz/MODIS Land Rapid Response Team

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X-37B の飛行延長を発表 ― アメリカ空軍


3月5日に打ち上げられ、地球を周回中のスペース・プレーン X-37B の2号機は、11月30日に宇宙滞在270日目を迎えます。X-37B は宇宙空間に最長270日間とどまる能力があるとされていることから、まもなく地球に帰還するとみられていましたが、アメリカ空軍は X-37B の飛行を延長すると発表しました:
延長期間や着陸予定日などは明らかにされていません。

X-37B の目的については依然として秘密のベールに包まれています。空軍当局者は、X-37B は 「宇宙空間における新しい技術をテストする手段を提供する(〝the space plane simply provided a way to test new technologies in space〟)」 とだけ語っています。つまり、X-37B そのものの開発が目的ではなく、X-37B の貨物室などに搭載される装置(センサーなど)のテストが目的だということのようです。


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2011年11月28日月曜日

地震学は防災に役立っている?


東洋経済新報社がおこなった意識調査の結果は、「肯定的な意見が過半数を占めた」 とのことです。東北地方太平洋沖地震後の世間のムードからすると、予想外に好意的な評価といえるのではないでしょうか:

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2011年11月25日金曜日

オゾン・ガスで地震予知


高い圧力を受けて岩石が破砕するときにオゾン・ガスが発生することが実験的に確かめられ、地震予知に使えるかも知れないと期待されています:
上掲記事をまとめると ――
実験をおこなったのはバージニア大学の教授。花崗岩、玄武岩、片麻岩、流紋岩、石英など、さまざまな火成岩や変成岩を砕いたりドリルで穴を開けたりしたところ、最大で 10ppm のオゾンが生成。流紋岩が最多のオゾンを発生。 
岩石が破砕する際の電荷分離によって高圧の電場が発生、エキソ電子放射がおこりオゾンが生成される。 
今後の研究で、断層周辺の地表のオゾン濃度と地震の間に正の相関が確認されれば、オゾン検知器によって断層の異常を察知することが可能になる。オゾン濃度の上昇は、地震予知以外にも、トンネル掘削現場や鉱山の落盤事故、地滑りなどを事前に察知することにも使える可能性がある。 
教授がこの研究を始めたのは、地震の前に動物がふだんとは違った行動を示すのは、動物がオゾンの濃度変化に感受性を持っているからではないか、と考えたため。

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2011年11月24日木曜日

各地でサクラが〝狂い咲き〟 (続報-2)


10月10日付「各地でサクラが〝狂い咲き〟」と 21日付「各地でサクラが〝狂い咲き〟 (続報)」で、時季外れのサクラの開花に関する報道をリストアップしましたが、その後も〝狂い咲き〟報道が続きました。11月下旬になってようやくその種の報道が途切れましたので、続報以降に報道されたものを以下に記載しておきます:

▼岩手県陸前高田市 (品種不明、4~5年前の台風で被害を受けた後、毎年秋に咲くようになった)
▼福島県郡山市(品種不明、これまで秋に咲いたことがない)
▼埼玉県鴻巣市、川越市 (ソメイヨシノ)
▼神奈川県茅ヶ崎市 (通常1月下旬から2月にかけて開花する河津桜)
▼山梨県富士吉田市 (ソメイヨシノ)
▼静岡県掛川市 (通常1月ごろに咲き始めるカンザクラが10月から開花)
▼静岡県湖西市 (品種不明、これまで秋に開花したことがない)

サクラ以外の植物でも、いつもとは違う時期に開花したものがあります:

▼千葉県船橋市 (果実が実っているにもかかわらずヒメリンゴが一斉開花、同公園内ではサクラも狂い咲き)
▼和歌山県田辺市 (通常夜に開花するサボテン科の月下美人が日中に開花)

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フォボス探査機との通信回復


11月14日付「放射性物質・有毒物質満載のまま大気圏突入へ ― フォボス探査機」の続報です。

火星の衛星フォボスの表面物質を採集して地球に持ち帰ることを目指して11月9日に打ち上げられたロシアのフォボス探査機〝フォボス-グルント〟(Phobos-Grunt)は、火星へ向かう惑星間飛行軌道にのるためのロケット・エンジンが点火せず、通信が途絶したまま地球低軌道を周回し続けていました。NASAやESA(European Space Agency、欧州宇宙機関)がロシアに協力して通信の回復を試みていましたが、日本時間23日早朝、ESAがオーストラリアのパースに設けている衛星追跡ステーションが、フォボス-グルントとの通信を回復することに成功しました:
フォボスーグルントのアンテナは、深宇宙で微弱な電波を受信するように最適化されているため、パースの衛星追跡ステーションではメインのアンテナを使わず、新たに低出力で指向性の弱いアンテナを追加設置して指令を送り続けました。その結果、フォボスーグルントから「送信機のスイッチを入れるようにとの指令を実行した」旨の確認信号が返ってきたということです。

その後、フォボスーグルントからはテレメトリー(遠隔計測)信号も送られてくるようになり、ロシアのチームがその解析を急いでいます:
テレメトリー信号の解析によって、ロケットの点火失敗がソフトウェアに起因すると判明した場合には、新たに修正したソフトウェアをアップロードして火星に向かう軌道に載せることも不可能ではないとのことです。ただし、その場合でも、地球と火星の位置関係がすでに本来の計画からずれてしまっているので火星への片道飛行となり、フォボスのサンプルを地球に持ち帰ることは絶望的だそうです。

フォボスーグルントには、中国初の惑星探査機〝蛍火-1号〟が搭載されています。片道飛行であっても、蛍火-1号の計画への影響は最小限ですむと思われます。

フォボスーグルントの目的地を月や地球に近い小惑星に変更する、あるいは、2013年に地球と火星の位置関係が再び往復飛行に適したものになるまで地球周回軌道上で待機する、という選択肢も取りざたされています。


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2011年11月22日火曜日

ニヤミュラジラ山が噴火 ― コンゴ民主共和国 (続報-2)


NASAの地球観測衛星(EO-1)が撮影したニヤミュラジラ山の噴火の様子です。北の方に溶岩流が伸びています。画面左下に見えている赤い部分は、隣接するニイラゴンゴ山の山頂にある溶岩湖です:
噴火の様子を捉えた動画です(〝Kimanura〟はニヤミュラジラ山の別名です):

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2011年11月20日日曜日

キュリオシティの打ち上げ迫る


NASA の第3世代火星探査車〝キュリオシティ〟(Curiosity、好奇心)の打ち上げが迫ってきました。順調にいけば11月26日午前0時25分(日本時間)にフロリダ州ケープ・カナベラルから打ち上げられます。

以下の写真は、第1世代の〝ソジャーナ〟(写真中央、1997年7月4日に火星着陸、9月27日まで活動)、第2世代の〝オポチュニティ〟(左、2004年1月25日火星着陸、現在も活動中)、第3世代の〝キュリオシティ〟(右)を並べて比較したものです:
第3世代のキュリオシティはかなり大型化しています。それぞれの大きさは、ソジャーナが電子レンジ、オポチュニティがサンド・バギー、そしてキュリオシティは小形SUVやジープにたとえられます。

キュリオシティと人の大きさ比較
Credit: NASA/JPL

比較写真を見てわかるとおり、ソジャーナとオポチュニティにあった太陽電池パネルがキュリオシティにはありません。太陽電池に代わる動力源として、キュリオシティには熱電発電装置(原子力電池)が搭載されています。この装置には二酸化プルトニウムが 4.8kg 封入されており、それに含まれている放射性同位元素・プルトニウム-238 の崩壊熱を利用して発電をおこないます。さらに、この装置の廃熱で暖められた液体がキュリオシティの内部を循環し、精密な装置類を火星の厳しい寒さ(火星表面の平均気温は氷点下53℃)から守ります。

熱電発電装置に入っている二酸化プルトニウムは何層もの保護物質で覆われ、打ち上げが失敗しても打ち上げ場周辺が放射性物質で汚染されないようになっています。万が一、打ち上げ失敗時に装置が破損して放射性物質が飛散し被爆した場合の放射線量は50~100マイクロ・シーベルトで、平均的アメリカ人が約1週間に浴びる自然放射線の量と同じだと NASA は発表しています(プルトニウムの微粒子を吸い込んだ場合の内部被曝も含んでいるのかは不明)。

キュリオシティは1火星年(=687地球日)以上の活動を予定していますが、上記の熱電発電装置は最低でも14年間は電力を供給できるとのことなので、第2世代のスピリットやオポチュニティを上まわる長期間の活躍が期待されます。

着陸予定地点は、火星の赤道地帯にあるゲール・クレーター内部の低地で、クレーター壁から流れ下った水によって形成されたと考えられている扇状地が広がっています。このクレーターは直径 154km で、内部には分厚い堆積岩の露頭が見つかっています。この露頭に見られる地層群は、地球のグランドキャニオンよりも厚く、太陽系最大の峡谷とされる火星のマリネリス峡谷に匹敵します。長い年月をかけて堆積したと考えられるこの分厚い地層群を調べることによって、火星の過去の環境を詳しく知ることができると期待されています。

キュリオシティは打ち上げから約8ヶ月半で火星に到着し、スカイ・クレーン方式で火星に着陸します。以下の動画はその過程を描いたものです:
第1世代と第2世代の火星探査車はエアバッグ方式で火星に着陸(というよりは落下)しました(動画)。それに比べると、スカイ・クレーン方式は着陸地点をかなり精確に決めることができるものの、仕組みが複雑で失敗のリスクがかなり高まると思われます。こんな風にならなければよいのですが ・・・

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サントリーニ島の地震続く ― ギリシャ


エーゲ海の南部・クレタ海に浮かぶサントリーニ島(地図)周辺で、7月から始まった地震活動が今も続いています
上掲記事によれば ―― 地震がおきているのはネア・カメニ島(Nea Kameni、地図)と、サントリーニ島の北東にある Kolumbos 海底火山とを結ぶ南西-北東の帯状の地帯(震央分布図)。この地帯は幅約 2km の地溝帯となっている。過去 200万年間の噴火口のほとんどはこの地帯に分布。サントリーニ島が最後に噴火したのは 1950年 ―― とのことです。

サントリーニ島は紀元前1628年ごろに爆発的噴火をおこし、現在も島の地形に残るカルデラを形成しました。このときの噴火が、地殻変動で海中に没したとされるアトランティスの伝説に影響したともいわれています。


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ニヤミュラジラ山が噴火 ― コンゴ民主共和国 (続報)


11月8日付「ニヤミュラジラ山が噴火 ― コンゴ民主共和国」の続報です。ニヤミュラジラ山(ニアムラギラ山、地図)の噴火はその後も続いているようです。噴火の様子を捉えた写真や動画を集めてみました:

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2011年11月15日火曜日

川にイルカが迷い込む ― 大分県大分市


11月15日朝、ミナミバンドウイルカとみられるイルカ1頭が大分市内を流れる乙津川(地図)に迷い込んでいるのが見つかりました:

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マッコウクジラやミンククジラが集団座礁 ― オーストラリア・タスマニア島


オーストラリア南東のタスマニア島でマッコウクジラの集団座礁が発生しました。現場はタスマニア島西部のストラーン(地図)周辺の海岸。11月12日の朝、この海岸に22頭のマッコウクジラ(ほとんどがメス)が乗り上げました。最大の個体は体長約18m。さらに、4km ほど離れたマクアリー港(地図)内部に4頭が迷い込み、浅瀬で座礁しています (クジラの頭数については、報道によって若干の差異があります):
14日の朝には、マクアリー港内に数頭のミンククジラが入り込んでいる(座礁している?)のが見つかっています:

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ゴンドウクジラ 65頭が集団座礁 ― ニュージーランド


11月14日、ニュージーランド南島最北端のゴールデン湾に突き出たフェアウェル岬(地図)近くの浅瀬で、65頭のゴンドウクジラ(pilot whale)が座礁して動けなくなっているのが見つかりました。そのうちの31頭はすでに死んでいるとのこと:
座礁した群れは成体と子供が混じっており、最大の個体は体長約5m。

フェアウェル岬はクジラの座礁がしばしば発生する場所で、11月から3月にかけて特に増えるとのこと。

座礁地点は岸から 2~3km 離れた沖合の浅瀬で、救助作業には危険が伴うため、ゴールデン湾を管轄する環境保護当局は生き残ったクジラが自力で離礁するのを待つ方針をとっています。


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2011年11月14日月曜日

放射性物質・有毒物質満載のまま大気圏突入へ ― フォボス探査機


11月9日に打ち上げられ、火星の衛星フォボスの表面物質を地球に持ち帰る予定だったロシアの探査機〝フォボス-グルント〟(Phobos-Grunt)は、火星への惑星間飛行軌道にのるためのロケット・エンジンが点火せず、地球低軌道を周回し続けています。ロシアは修復・再起動を試みていますが、通信が回復しないまま時間が経過しています。まもなく探査機に搭載されているバッテリーが尽きるため、修復も絶望となります:
フォボス-グルントには、推進剤の非対称ジメチルヒドラジンと酸化剤の四酸化二窒素が合計で約10トン、未使用のまま満タン状態で残っています(探査機本体の重さは約3トン)。前者には皮膚や粘膜に対する腐食性や発がん性があり、後者にも高い毒性と腐食性があります。大気圏突入の際の高熱でほとんどは蒸発してしまうと考えられていますが、それらのタンクが地表に落下してきた場合は、近づいたり素手で触ったりするのは危険です。

フォボス-グルントには、科学調査に使うための少量の放射性物質コバルト-57も搭載されています。

ロシアのメディアは、「史上最も有毒な衛星の落下」と伝えているとのこと。

フォボス-グルントは低い軌道を周回しているため大気の抵抗を受けやすく、このままロケットの点火ができない状態が続くと、11月末か12月初めに大気圏に突入すると考えられています。NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)は11月26日に大気圏に突入すると報告しています。

9月にはアメリカの UARS(6トン)、10月にはドイツの ROSAT(2.6トン)が大気圏突入していますので、フォボスーグルント(13トン)が11月中に大気圏突入すれば、大型衛星の落下が3ヵ月連続することになります。これまでの2回は、いずれも海に落下して被害はありませんでしたが、3度目の正直ということがあるかも知れません。

フォボス-グルントが落下する可能性があるのは、北緯51.4度から南緯51.4度の範囲です。日本も全域がこの範囲に入っています。

フォボス-グルントの現在位置は、以下のページの図で確認できます:

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2011年11月13日日曜日

リュウグウノツカイとはいっても ・・・


「リュウグウノツカイ」というキーワードで検索してこのブログを訪れる方が急に増えました。深海魚関連の報道は毎日チェックしているのですが、最近リュウグウノツカイが網にかかったとか海岸に打ち上げられたという報道はありませんでした。で、調べてみると、どうやらある掲示板に寄せられた以下の投稿が発端のようです:
No.148484 リュウグウノツカイ 投稿者:m@m 投稿日:2011/11/13(Sun) 02:04 
大瀬崎(静岡、駿河湾)に2匹出現。地震と関連?
この投稿を真に受けてのことでしょうが、次のようなブログ記事もありました:
午後になって 投稿者:多摩人  投稿日:2011年11月13日(日)14時39分17秒
(略)
深海魚も静岡・駿河湾で2匹出現・駿河トラフや伊豆海溝・・(汗)
(略)
この情報の出所を探すと、スキューバ・ダイビング関係のニュース記事に行き当たります:
さらにその大元は、以下のブログの11月11日と12日の記事です:
以下に、11日付記事の一部を引用します:
で。ウキウキしてたらリュグウノツカイのちっさいの見っけました。
本日お休みのがんちゃんも、連絡を受けて車とばして撮りにきました。そしたら、「2匹いました~♪」って波酔いしながらニコニコで帰ってきました!!
文章に「ちっさいの」と書かれているとおり、掲載写真に写っている姿はリュウグウノツカイの成魚ではなく幼魚です。

ウィキペディアのリュウグウノツカイの項には 「孵化後の仔魚は外洋の海面近くでプランクトンを餌として成長する」 とあり、また、上記のスキューバ・ダイビング関係のニュース記事にも 「この日の大瀬崎は東風が強く、外洋から湾内にクラゲなどの浮遊生物が多く流れ込んでいました。その流れに乗って、このリュウグウノツカイも湾内に入り込んだようです」 とあります。したがって、海底に異変があって深海から浮き上がってきたということではないようです。地震の前兆と考えるのは無理があるのではないでしょうか。

大瀬崎の位置は以下の地図で確認してください:

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2011年11月12日土曜日

小惑星 2005 YU55 の画像


小惑星 2005 YU55 が地球に最接近したときの画像を、NASA がなかなか公開しません。11日(日本時間12日)に新たに公開された以下の動画も、最接近前の 7日にレーダー観測によって得られたものです。撮影間隔の関係で、画面上では YU55 が実際よりも速く回転しているように見えています。YU55 の自転周期は約18時間です:
以下は、NASA が2004年に打ち上げたガンマ線バースト観測衛星スウィフトが紫外線で撮影した YU55 です。撮影されたのは9日で、最接近から数時間後です。ペガサス座の中を移動しています:

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北の地震と南の噴火激化 ― カナリア諸島 (続報)


カナリア諸島のエル・イエロ島(地図)南沖では激しい海底噴火が続いています。「新しい島の誕生が確認されたようである」という軽率な報道もありますが、実際のところは、噴火による海面の盛り上がりや噴出物を新島と誤認しただけのようです。火口は、まだ海面下数十メートルのところにあると推定されています。以下は、海底噴火(マグマ水蒸気爆発?)によって、海面が盛りあがるところを捉えた動画です:
海底火山から放出される火山ガスが増えているため、島の南の海岸は立ち入り禁止になっています:
一方、島の北側に中心が移った地震活動(震央地図)は、全体的な地震の数が8月から10月にかけての最盛期に比べると少ないものの、M3 クラスを含む比較的規模の大きな地震の割合が増えています(グラフ)。しかし、震源の深さは 20km  前後にとどまっており、浅いところに上昇してくる様子は、今のところありません。島の北側の海底でも噴火が始まるのではないかとの懸念が出ていましたが、ただちにそのようなことがおこる状況ではないようです。


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11月11日11時11分に11.1℃ ― 横浜市


横浜市で 2011年11月11日11時11分に11.1℃を記録。「この日だけ温度が下がり、全部1がそろった」とのこと。〝1〟が13個ならびました:

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2011年11月11日金曜日

国際宇宙ステーションがロケット噴射


国際宇宙ステーション(ISS)は、大気との摩擦で低下した高度を上げるため、10月26日にロケット噴射をおこないました。以下は、ロケット噴射中の ISS 内の様子を撮影した動画です。日本人宇宙飛行士・古川聡さんも写っています。他の飛行士が写っている間は、自分が画面の中央に入らないように気をつかっている様子が好印象です:
ロケット噴射は1分54秒継続し、ISSの高度を 3.2km 押し上げました。噴射後の ISS は、平均高度 390.0 km、遠地点 404.8 km、近地点 375.2 km の軌道を周回しています。

ロケットは画面の奥の方向にあります。カメラはロケットがある場所とは反対側の隔壁に取り付けられ、ロケットの方を向いています。ロケット噴射中の ISS は、画面奥から手前に向かって加速していることになります。ロケット噴射中の加速度は、地球の重力加速度の 約500分の1 とのことです。

ニュートンの運動法則によって、ISS内の固定していないもの(宇宙飛行士を含む)は加速する ISS から取り残されます。これを ISS とともに加速しているカメラから見ると、カメラから遠ざかる方向、つまり画面の奥に向かって「落下」していくことになります。ロケット噴射中は、ISS内に擬似的な重力が生じているわけです。


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2011年11月10日木曜日

星空を駆け抜ける小惑星 2005 YU55


米国東部にある Starhoo Observatory (個人所有? の天文台)が11月8日に撮影した小惑星 2005 YU55 の動画です:

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房総地域を M9 地震が襲う !?


以下は『OurAmazingPlanet』の11月8日付記事です。北海道大学・理学研究院附属・地震火山研究観測センター准教授の勝俣啓氏の研究を中心に、地震に先行して現れる地震活動の静穏期について解説しています:
記事の第2パラグラフには次のような記述があります:
He predicts that an area near Tokyo could soon be hit by a devastating magnitude 9 quake. 
彼は、もうすぐ東京に近い地域が壊滅的な被害をもたらすマグニチュード 9 の地震に襲われることもありうる、と予測している。
上記記事の一部を以下にテキトー訳します。まず静穏期についての概説です:
過去数十年にわたって、科学者たちは、中規模や大規模な地震の前には静穏期があると示唆してきた。静穏期には小規模な地震が通常よりも減少し、それが15ヵ月から75ヵ月間続く。これは、この期間に断層に歪みが蓄積するからだと考えられている。しかし、静穏期の存在がどの程度一般的なのか、どのような性質を持っているのか、どのように定量化すれば良いのかについては、未だによくわかっていない。
概説のあと、「静穏期を探す」という節で北海道大学の勝俣啓・准教授の研究内容を紹介しています。まとめると ――
  • 2003年十勝沖地震 M8.3(『理科年表』では M8.0)には、他のいくつかの地震で見られたような先行地震はなかった。
  • 十勝沖地震前の9年分の地震活動を分析。北海道地域で発生した M3.3以上の地震約2000件が対象。本震の4年から5年前に、本震の震源やそのそばの2つの領域で地震活動が42%から49%低下していたことを見いだした。
  • 見いだされた静穏期は、他の大地震の前に見つかっていた静穏期と同様の継続期間であった。1976年 ケルマディック地震 M7.9、1986年 アンドレアノフ島地震 M7.9(アリューシャン列島)、1994年 北海道東方沖地震 M8.3 (『理科年表』では M8.2)などに同じような長さの静穏期があった。
  • この研究の詳細は、10月15日付『Journal of Geophysical Research-Solid Earth』誌に掲載。将来は、科学者がM8級地震の5年前から始まる静穏期に目を光らせるようになるかも知れないと示唆。
  • 「地震の静穏期は、地震の中期的予知の分野で最も有望な手法だと考えている。中期的とは数年の期間を意味している」と勝俣氏は『OurAmazingPlanet』に語った。
以下は「将来の脅威」という節のテキトー訳です:
勝俣氏は3月に日本の東北地方沿岸部を襲った M9.0 の壊滅的な地震についても調査した。勝俣氏は、1965年から2010年の間に日本で発生した M4.5 以上の地震 5770件を分析し、東北地方で1987年から地震活動の静穏期が始まっていたらしいことを見いだした。この知見の詳細は、『Earth, Planets and Space』誌のオンライン版に9月27日付で掲載された。 
20年を超えて継続する地震の静穏期はマグニチュード9規模の地震の前兆であるという仮説を立てています」と勝俣氏は語っている。 
この研究は、日本の房総地域の静穏期も明らかにした。 
「私の仮説が正しければ、房総地域で次のM9地震が発生するでしょう。房総地域は東京に非常に近い」と勝俣氏は警告している。
以下も参照してください:
勝俣博士と同じ北海道大学の森谷武男博士は、VHF電磁波の地震エコー観測から、東北地方南部沖から関東地方沖の日本海溝南部付近で、2011年12月から2012年1月にかけて、再びM9クラスの地震が発生すると推定しています:

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2011年11月9日水曜日

フォボス探査機、失敗か


日本時間11月9日午前5時16分、ロシアのフォボス探査機〝Phobos-Grunt〟(Grunt はロシア語で「土」)と中国の火星周回衛星〝Yinghuo-1〟を搭載したロケットが、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。打ち上げそのものはうまくいったようですが、その後、深刻な問題が発生したと伝えられています:
ロケットの軌道を追跡していたアマチュア観測者(複数)によると、探査機を惑星間飛行の軌道に乗せるためのロケット噴射が予定されている時刻を過ぎても軌道に変化がない、また、本来一つであるはずなのに、軌道上に二つの物体がレーダーで観測されているとのこと。

〝Phobos-Grunt〟の公式ウェブ・サイトでは、探査機からのテレメトリー(遠隔計測)信号を受信できていないと、担当者が認めています。

〝Phobos-Grunt〟は、2013年2月に火星の衛星フォボスに着陸し表面の物質 200g を採取、同年3月にフォボスを離陸し、2014年に地球の大気圏に突入してフォボスの表面物質のサンプルを地球に持ち帰ることになっていました。

〝Phobos-Grunt〟には地球の生物が載せられています。極限環境に生息し強力な放射線にも耐えることができるバクテリア(Deinococcus radiodurans)、地球最強の生物といわれるクマムシ(緩歩動物写真)、そして植物の種です。打ち上げから地球帰還までの約3年間、これらの生物が宇宙空間の過酷な環境に耐えうることを示して、パンスペルミア仮説を実証しようという試みです。

フォボスの謎として私が第一にあげたいのは、表面に見られる無数の溝状の地形です(写真)。ほとんどが平行に走っており、何かが転がった跡のようにも見えます。他のいくつかの小天体でも類似の地形が見つかっているのですが、フォボスのものが最も顕著です。この地形の成因はよくわかっていません。火星表面に大きな隕石が落下した際に、飛散した破片がフォボスの表面を掠っていった痕だという説があるようです。〝Phobos-Grunt〟が接近・着陸すれば、この謎が解き明かされるかも知れないと期待していただけに、今回の「失敗」の報は非常に残念です。


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2011年11月8日火曜日

小惑星 2005 YU55 の姿


小惑星〝2005 YU55〟は、日本時間11月9日午前8時28分頃、地球に最接近しますが、そのレーダー画像を NASA が公開しています:
〝2005 YU55〟は、前回の地球接近時に得られたレーダー画像では球形をしているように見えましたが、今回のこれまでの画像では少しいびつな形をしているようです。明日にも公表される最接近時の画像は、もっと解像度が高くなると思われます。何か不都合なものが写っていたら公表されないかも知れませんが(笑)。


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天王星の軌道通過 ― 冥王星探査機


東日本大震災や私自身の入院のために書くことができないまま日数が経過していまいましたが、日本時間 3月19日午前7時ごろに NASA の冥王星探査機〝ニュー・ホライズンズ〟が天王星の軌道を横切りました:
ニュー・ホライズンズは 2006年1月に打ち上げられ、すでに5年10ヵ月近く経過していますが、順調に飛行を続けています。2014年8月25日には海王星の軌道を横切り、2015年7月に冥王星に接近することになっています。

ニュー・ホライズンズの現在位置は以下のページの図で確認できます:

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ニヤミュラジラ山が噴火 ― コンゴ民主共和国


11月6日、コンゴ民主共和国の東部、ウガンダやルワンダとの国境に近い所にあるニヤミュラジラ山(ニアムラギラ山、Nyamulagira volcano、Nyamuragira volcano、地図)が噴火を始めました。同火山のあるビルンガ国立公園(世界遺産)のパークレンジャーが報告しています:
ニヤミュラジラ山はアフリカ大陸で最も活発な火山です。アフリカ大陸東部を南北に貫く大地溝帯の中にあり、標高は 3058m。カリウム成分の多い玄武岩質の溶岩からなる盾状火山です。近隣にはニイラゴンゴ山があります。

ちなみに、コンゴ民主共和国とコンゴ共和国は別の国です。詳しくは、2009年10月2日付「同名異国」を参照してください。


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2011年11月7日月曜日

北の地震と南の噴火激化 ― カナリア諸島


先日の記事にも書きましたが、カナリア諸島のエル・イエロ島(地図)では、群発地震の中心が島の北側にもどっています。これまで少なかった M3 クラスの地震が増えていますが、震源の深さは 20km前後で、地表に近づく顕著な動きは見られません:
一方、同島の南沖で発生している海底噴火は沈静化する傾向を見せていたのですが、11月になって活動が激しくなっています。海面に複数の変色域が直線状にならんでおり、海底で亀裂噴火がおきているようです(写真動画)。まだ水柱が上がるところまでは至っていませんが、噴火にともなって海面が盛りあがる様子が撮影されています(写真写真)。その盛りあがった海面から噴出物が飛び出す様子が目撃され、軽石のようなものが水蒸気を放ちながら海面を漂っています(写真)。これらの現象は、噴火口が海面に近づいていることをうかがわせます:
噴火地点が島に近づく可能性があるため、島の南岸に面する集落の住民は再び避難しています:

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2011年11月2日水曜日

震源が北に移動 ― カナリア諸島


スペイン領カナリア諸島のエル・イエロ島で7月17日に始まった群発地震は、初めは島の北側を中心に発生していましたが、震源が徐々に南に移動し、島の南側での海底噴火につながりました。海底での溶岩の流出は今も続いているようですが、島の南側での地震活動は低調になっています。

一方、先月下旬ごろからは、再び島の北側での地震活動が活発になっています。11月1日にはこれまでで最大級の M3.9 が発生しています。まだ、震源の深さが 20km 前後と深く、すぐに噴火に結びつくことはないと思われますが、今後の推移が注目されます。このまま震源が浅くなって、島の北側での新たな噴火に至るのか、それとも7月以降と同様に震源が徐々に南に移動して、島の南側での火山活動が活発化するのでしょうか。

以下はスペインの IGN(Instituto Geográfico Nacional、国立地理学研究所)が発表している最新の震源マップです。7月19日以降に発生した地震がプロットされ、随時更新されています。赤い丸が現在~2日前、紺色の丸が3日~4日前、空色の丸がそれ以前の震源を表しています:

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トルコ東部の地震とプレート・テクトニクス


10月23日にトルコ東部で M7.2 の地震(震源の深さ 16km、地図)が発生し、大きな被害がでました。この原稿を書いている時点で、死者数は 600 を超えています。

この地震の発震メカニズムやその背景にあるプレートの動きについては、すでに新聞などで解説されています。それらの解説をまとめると ――
  1. アラビア・プレートが北進してユーラシア・プレートと衝突している
  2. その衝突によってユーラシア・プレートが圧縮され内部に歪みがたまっている
  3. この歪みとして蓄えられたエネルギーの一部が逆断層の運動によって解放されたのが今回の地震である
―― ということです。詳しくは以下をご覧ください:
産経新聞の記事は、タイトルが「3つのプレートが衝突」となっていますが、本文には3つ目のプレートの名前や、どのように「衝突」しているのかについての記述が見当たりません。おそらく、アナトリア・プレートのことを指しているのでしょうが、このプレートは「衝突」しているというよりは、アラビア・プレートとユーラシア・プレートの衝突のとばっちりを受けて横方向にはじき出されている、と言った方が正確だと思います。

シカゴ大学の地質学者で、テクトニクス、大陸の変形、古地磁気学を専門とする Chris Rowan 氏が、『サイエンティフィック・アメリカン』誌や自身のブログに、もう少し広い範囲のテクトニクスを含めた解説記事を載せています。上に述べた第3のプレート、すなわちアナトリア・プレートの動きについても述べています:
  1. A Geologist’s-Eye-View of the Van Earthquake
  2. M 7.2 earthquake near Van, eastern Turkey
上掲(2)の記事の一部を以下にテキトー訳します。掲載されているを参照しながらお読みください:
トルコにおいて最もよく知られた地震発生源といえば、北アナトリア断層でしょう。この断層は長大な横ずれ断層で、黒海南岸沿いに伸び、イスタンブールの地下も通っています。非常に大きな被害をもたらした1999年の地震(イズミット地震)は、この断層で発生しました。今回の地震は、この北アナトリア断層よりもはるかに東で発生しました。その発震メカニズムは圧縮応力による衝上断層(逆断層)であり、北アナトリア断層のような横ずれ断層によるものではありません。 
今回の地震がおきたトルコ東部は、大陸どうしが衝突する地帯にあります。この衝突は、南にあるアラビア・プレートが、北にあるユーラシア・プレートに向かって北上することによっておきています。この地域はアルプス山脈からヒマラヤ山脈まで延々と続く造山帯の一部です。今回の地震は、ザグロス山脈とアルボルズ山脈という2つの山脈の接合点近くで発生しています。これら2つの山脈は大陸どうしが衝突した結果、形成されたものです。 
東部でアラビア・プレートとユーラシア・プレートが押しつぶされていることに起因する圧力は、両プレートの間に挟まれた地殻、すなわちアナトリア・プレート、を圧力の低い方向に向かって横向きに移動させます。これはちょうど、万力に挟まれたキャラメルが、万力の外にはみ出るようなものです。この西(*)に向かう横方向の運動に起因する地殻のひずみは、そのほとんどが北アナトリア断層と東アナトリア断層の横ずれ運動で解消され、最終的には地中海東部の沈み込みによって解消されます。 
したがって、大局的な地質構造の配置からみると、今回の地震は、その震源よりも西の方のもっとよく知られている地殻変動と関連づけることができます。東西両地域の地殻変動は同一の原動力に反応しておきているのです。トルコ東部でのプレートの収束は、アナトリア・プレートが西向きに動くことを助長します。この西向きの運動による地殻の歪みは、北アナトリア断層と東アナトリア断層で発生する地震によって解消されます。注意していただきたいのは、このような過程は百万年を超える時間スケールでおきるということです。短期的には、今回の震源よりも西にある断層の危険性(すでに高い)が今回の地震によって影響を受けることはないと考えられます。 
(*) 原文では〝eastward〟となっていますが、前後の文脈から〝westward〟として訳しました。執筆者の勘違いではないかと思います。
掲載されているで、北アナトリア断層(N ANATOLIAN FAULT)は右横ずれ、東アナトリア断層(E ANATOLIAN FAULT)は左横ずれであることに注目してください。この二つの断層の運動によって、大局的にはアナトリア・プレートが西の地中海の方に向かって押し出されていきます。そして、アナトリア・プレートの西にあるエーゲ海(Aegean Sea)では沈み込み(SUBDUCTION)が進行中で、沈降によって多島海が形成され、沿岸部にはリアス式海岸が発達しています。なお、「右横ずれ」は、断層の手前から見て向こう側が右にずれている場合、「左横ずれ」は向こう側が左にずれている場合を指します。


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