2013年10月25日金曜日

八甲田山の最近の動向


第127回火山噴火予知連絡会資料 その6-1(岩木山~秋田駒ケ岳)」(PDF形式、14MB)から、八甲田山(地図)の最近の動向を抜き書きしてみました(このブログで既報の情報もあります)。

▼ 気象庁
  • 東北地方太平洋沖地震以降、八甲田山周辺を震源とする地震が増加した状態で経過。
  • 2月以降、大岳(地図)山頂直下付近が震源と考えられる火山性地震が発生し始め、4月以降はやや多い状況で経過。
  • 6月に深部低周波地震が初めて観測された。
  • 7月20日、山頂付近の極浅いところを震源とする M1.9 の地震。2013年2月に山頂付近で地震が発生し始めて以降最大。
  • 8月21日、9月3日、大岳山頂付近を震源とする低周波地震。
  • 6月17日、8月27日、10月6日、山頂東北約10km、深さ22km付近を震源とする深部低周波地震。
  • 火山性微動は観測されず。

▼ 北海道大学
  • 酸ヶ湯温泉(地図)ふかしの湯の温泉水を採取/分析。SO4およびClイオンが時間とともに増加しているように見える。
  • 2~3年前から、4~5月に泉温低下が認められるようになった(酸ヶ湯温泉従業員の話)。

▼ 東北大学
  • 八甲田山周辺では2013年2月以降、低周波・長周期地震が断続的に発生している。
  • 低周波・長周期地震の発生様式は時期により多様な様相を呈する。
  • 震源は大岳近傍で深さ2~3km付近にある鉛直開口亀裂と推定。

▼ 国土地理院
  • 八甲田山を囲む基線では、2月頃以降小さな膨張性の地殻変動が見られる。

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