第127回火山噴火予知連絡会定例会が10月22日に開催されました。この会議で使用される資料には、気象庁以外の大学や研究機関の観測結果が掲載されており、気象庁の「フィルター」を通る前の情報が含まれています。
以下は、「第127回火山噴火予知連絡会資料 その5-2 (焼岳~伊豆東部火山群)」(PDF形式、16MB)から、富士山の地殻変動に関する記述を引用したものです:
▼ 気象庁
GPS連続観測及び傾斜観測では、火山活動によるとみられる地殻変動は認められなかった。
▼ 防災科学技術研究所
傾斜計記録には、火山活動に起因すると考えられる異常な変動は認められない。一方、GPS(1周波)解析記録には、変化が認められるが、機器由来なのか、火山活動やテクトニックな変動に由来するものなのか、原因を特定できなかった。
▼ 国土地理院
富士山を囲む基線では、3月頃からわずかな伸びの傾向が見られていたが、6月下旬頃から一部の基線で鈍化または停滞している。2005年にも見られた季節的なみかけの変化の可能性もあるので、伸びが継続するか、元に戻るのか、秋頃まで様子をみる必要がある。
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