10月8日にウクライナの観測者によって発見された小惑星〝2013 TV135〟(推定直径約400m)が、2032年8月26日に地球に衝突する可能性があると騒がれています。この小惑星は、発見前の9月16日に地球から670万kmのところを通過していました:
- This Giant Asteroid Could Hit Earth Within 20 Years So YOLO (YOLOについては「YOLO 流行の捨て台詞」を参照)
- Astronomers discover asteroid that may hit Earth in 2032
- 410-meter asteroid ‘may collide’ with Earth in 2032
暫定予算が連邦議会で承認されたため、NASAのウェブサイトが復活しています。この小惑星についてもさっそく解説記事を載せています:
- Asteroid 2013 TV135 -- A Reality Check (小惑星 2013 TV135 についての真偽の確認)
上記NASAの解説をまとめてみます:
- TV135 の遠日点は太陽から木星の公転軌道までの4分の3、近日点は地球の公転軌道とほぼ重なる(NASAの解説に載っている軌道図を参照してください)。
- TV135 は、現在までに1万332個発見されている地球接近天体の一つに過ぎない。
- TV135 の公転周期は4年ほど。そのうちのわずか1週間分の観測データだけで計算された軌道は非常に不確実だが、2032年に地球のそばにやって来ることは確かである。
- NASAの Near-Earth Object Program Office が計算したところによれば、TV135 が2032年に地球に衝突する確率は 6万3000分の1 に過ぎない。別の表現をすれば、TV135 が2032年に地球に衝突しない確率は 99.998% である。
- 今後数ヶ月は TV135 の観測が可能である。追加の観測データによって軌道計算の精度が上がれば、衝突の確率は劇的に低下するか、衝突の可能性を完全に排除できる可能性が高い。
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