カンタベリー大地震の余震はまだ続いていますが、本震のあと、超常現象研究団体に寄せられる心霊現象の相談が急増しているそうです:
以下は記事からの摘記・テキトー訳です:
「クライストチャーチ超常現象調査隊」(Christchurch Paranormal Investigators)という団体の創設者・アントン・ヘイリック(Anton Heyrick)氏によると、カンタベリー大地震のあと、同団体に寄せられる問い合わせの電話や e-メールの数が 2倍以上に急増したとのことである。
「何かが家の中にいるといつも感じる」という類の電話による相談は地震の前からあったが、地震後はそれが急増した、とヘイリック氏は語る。ほとんどのケースは奇妙な音が聞こえるというものだが、ある男性は幽霊に襲われたと訴えている。
超常現象の増加の背景には、大地震の強い揺れがある、また、大地震によって傷んだ古い建物の数も要因となっている、とヘイリック氏は語る。
超常現象の研究者の間ではよく知られていることだが、古い建物の修理や改築があると、それまで静かにしていた霊を目覚めさせ、心霊現象が突然現れるようになる、と彼は語る。
「地震があると、建物の壁は粉々に崩れ落ち、天井や床は崩落する。それが(それまで静かにしていた霊に対して)どのような効果を及ぼすか、想像できるでしょう。」
調査隊は、無償で調査をおこなっているが、これまでに 2件の徹底調査を完了し、さらに数件の調査を予定している。
「ニュージーランド懐疑主義者」(New Zealand Skeptics)の議長であるゴールド(Gold)氏は、心霊現象の相談が増えているのは、大地震後の状況が人びとの心理に影響しているからだと考えている。
「余震の中には無感のものもあります。無感であっても、カタカタ、コトコトと音を立てることはあります。人びとの心は、(地震によって心に生じた)空白を埋めようとしますが、残念なことに、空白を埋めるために使われるのは往々にして(幽霊などの)おとぎ話なのです。」
大地震の揺れによって、建物のあちこちにゆがみが生じたり、不具合が生じたりします。そのような条件下で余震の揺れが来れば、無感地震であっても、人のいないはずの部屋でこれまで聞いたことのない音がしたりすることは十分にありうることです。「幽霊」というよけいな仮説を導入せずとも、心霊現象の通報増加は十分に説明がつくことだと思います。
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