2017年9月4日月曜日

イエローストーンの群発地震続く (続報-2)


7月27日付「イエローストーンの群発地震続く (続報)」の続報です。

米国地質調査所(USGS)のイエローストーン火山観測所が、9月1日付で8月分の月報を出しています。ウェスト・イエローストーン北方の群発地震は、7月に地震数が減少していたのですが、8月には増加に転じました:

以下は月報のまとめです:
  • 2017年8月にイエローストーン国立公園内で発生した地震は1029件。

  • 最大規模の地震は8月20日に発生した M3.3 の有感地震。この地震は6月12日からモンタナ州ウェスト・イエローストーンの北で続いている群発地震の一部。

  • モンタナ州ウェスト・イエローストーンの北で続いている活発な群発地震の件数は、6月は1028件、7月は475件、8月は894件。8月の内訳は、M3クラスが5件、M2クラスが69件。6月12日以降でみると、M4.4を筆頭に、M3クラスが12件、M2クラスが181件。これ以外に、規模が小さすぎたり、別の地震と重なって発生したりして震源を特定できなかった地震が数千件ある。

  • 上記以外に2つの小規模な群発地震が発生した:

    • ワイオミング州オールド・フェイスフルの北北東で、8月14日から18日にかけて発生した34件。最大は8月14日に発生した M2.7。

    • ワイオミング州ウェスト・サムの南で、8月19日から20日にかけて発生した22件。最大は8月19日に発生した M1.9。

  • 現在のイエローストーンの地震活動は、通常と比べて高いレベルにある。

  • 8月のイエローストーン・カルデラ内の地殻変動は小さかった。ノリス間欠泉盆地近傍を中心とするカルデラ北部の隆起は、1ヵ月あたり数ミリメートルの低い水準を継続している。現在の地殻変動パターンは、これまでの観測記録の変動範囲内にとどまっている。

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