9月14日に発見され翌15日には見失われてしまった小惑星〝2017 RW17〟が、9月16日(日本時間17日)に地球と月に接近していたことがわかりました。
この小惑星はアポロ型に分類され、直径は 3~6m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2017 RW17 | 3~6 | (地球)9月17日 00:53 (月)9月17日 07:22 |
1.08 0.68 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
観測回数が少ないため、地球と月への接近時刻にはそれぞれ ±7分、±11分の誤差が見込まれています。
この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速13.8km(時速約5万km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
関連記事