北朝鮮が日本時間の本日(1月6日)午前10時30分に〝水素爆弾〟の地下核実験をおこなったと報道されています。
この核実験によって生じた地震波が日本各地で観測されています。北朝鮮の核実験場とされる地点から日本各地の観測点までの距離は800~1000kmありますから、P波の伝搬速度(秒速5~7km)を考慮すると2~3分程度かかって揺れがやって来ることになります(爆発現象では伝搬方向と同じ向きに震動する縦波=P波が卓越します)。
以下の図は、国立研究開発法人・防災科学技術研究所が公開している「高感度版 100トレース連続波形画像」です。全国から100地点を選びそれらの1時間分の波形を北の観測点から南へと並べたものです(クリックで拡大)。10時32分から33分のあたりに縦に走る黒い帯が現れています。これが北朝鮮の核実験によって発生した地震波だと考えられます:
以下の図は、上と同じく防災科学技術研究所が公開している「防災科研 Hi-net 【高感度地震観測網】 連続波形画像」のうち、北海道西部・北檜山観測点と山形県・朝日観測点の10時台の波形です(クリックで拡大)。32分台に初期微動をともなわずにいきなり揺れが始まっています:
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