1月1日付「丙申の年に起きたこと (その1)」からの続きです。
丙申の年に起きた地震や火山噴火を調べてみました。
最大の出来事は、なんといっても1596年9月初旬に連続して発生した慶長伊予地震(9月1日、M7.0)、慶長豊後地震(9月4日、M7.0)、慶長伏見地震(9月5日、M7.5±)だと思います。四国の中央構造線上で発生した地震が西と東に飛び火した連続地震です。豊後の地震では、別府湾にあった瓜生島と久光島が海没したと伝わっています。
慶長の3地震からちょうど300年後の1896年に発生した明治三陸地震(M8.2~8.5)も忘れてはなりますまい。最大震度4程度の揺れであったにも関わらず海抜40m近いところまで遡上する大津波が襲い、2万を超える人が亡くなっています。
火山噴火では霧島山系(新燃岳、西岳、御鉢)の噴火が目立ちます。
西暦 | できごと |
---|---|
636 | |
696 | |
756 | |
816 | 7月17日 摂津で海が溢れる 死者220人 |
876 | |
936 | |
996 | |
1056 | |
1116 | |
1176 | 4月8日 大地震 |
1236 | |
1296 | |
1356 | 7月3日 京で大地震; 7月11日 大地震 |
1416 | 8月2日 伊豆大島噴火 響雷の如し; 9月9日 伊豆大島 再度噴火 |
1476 | 9月12日 桜島大噴火 人家埋没し、人畜死亡多数、降灰数日続く |
1536 | |
1596 | 4月4日 浅間山噴火 大石降落により死者多数、近隣諸国でも死者; 9月1日 慶長伊予地震(M7.0); 9月4日 慶長豊後地震(M7.0~7.8); 9月5日 慶長伏見地震(M7.5) |
1656 | 4月8日 江戸・上総で大地震; 10月25日 浅間山噴火 |
1716 | 霧島山・新燃岳噴火 火砕流により死者5名、負傷者31名、焼失家屋600余棟、山林・田畑・牛馬に被害; 霧島山西岳大爆発; 京阪で地震 |
1776 | |
1836 | |
1896 | 御鉢噴火 登山者1名死亡、負傷者1名; 6月15日 明治三陸地震(M8.2~8.5) 津波地震、死者・行方不明者2万1,959人; 6月16日 三陸沖でM7.5の地震が2回発生; 8月31日 陸羽地震(Mw7.8) 死者209人 |
1956 | 白石地震(M6.0、蔵王噴火のデマで混乱) |
2016 | ? |
参考にしたのは以下の資料です。上の表では、旧暦と太陽暦換算の日付が混在していますがご容赦下さい:
- ウィキペディア 「地震の年表 (日本)」
- ウィキペディア 「噴火災害による人的被害記録の年表」
- 天変地異年表
(完)
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