深発地震(200km以深)や稍深発地震(60km~200km)の地震が、それよりも浅い所の大地震を誘発 ―― 「プレートが潜っていく先で震源が深い稍深発地震や、それ以上に深い深発地震が起きてから、そのプレートの浅いところで大地震が起きた例が多いことが学説では指摘されている」:
最近の深発大地震といえば2015年5月30日の小笠原諸島西方沖地震(震央地図)です。気象庁の確定値は M 8.1、震源の深さは682km、最大震度5強(東京都母島、神奈川県二宮町)。1900年以降に発生したマグニチュード8クラス以上の地震では世界最深だそうです。
この小笠原諸島西方沖地震が浅い所の大地震を誘発することはないのでしょうか。気になるのは2つの点です:
- 長期間にわたって勢いよく続いていた西之島(地図)の噴火が、最近になって終息が報じられていること。この西之島の位置と2015年の小笠原諸島西方沖地震の震央を地図で見くらべて下さい。非常に近いです。そして、雲仙普賢岳の後に兵庫県南部地震、霧島山新燃岳の後に東北地方太平洋沖地震など、激しい火山活動が終わった後に大地震が発生した例があります。
- 木村政昭氏(琉球大学名誉教授)や「MEGA地震予測」(村井俊治・東大名誉教授)のように、伊豆諸島方面に大地震を予測する方々がいること。木村氏は2017年までにM8.5と予想しています:
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