2012年11月30日金曜日

噴火警戒レベル引き下げ ― 薩摩硫黄島


気象庁は11月29日付で薩摩硫黄島(地図)の噴火警戒レベルを「2」(火口周辺規制)から「1」(平常)に引下げました。「薩摩硫黄島では、2003年頃から活発な噴煙活動が続いていましたが、2009年中頃からやや低下した状態で経過しています。火山性地震も2009年3月頃から増加し多い状態で経過していましたが、2010年9月以降少なくなっています」:

九州南部の火山では、霧島山(新燃岳)の活動が昨年9月7日の小噴火を最後に沈静化しています。東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)から半年後です。今回の薩摩硫黄島の沈静化もこの流れの一部なのでしょうか。

1990年に始まった雲仙普賢岳の噴火は、1995年3月ごろまで続きました。1995年の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)から数ヶ月で沈静化したということです。大地震の前に噴火を始めていた火山が大地震の後に静かになるということは、その噴火が大地震の前兆であったことを示しているのかも知れません。

九州南部の火山では、桜島と諏訪之瀬島が依然として活発に活動しています。


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土星の渦


土星探査機カッシーニが撮影した土星の北極の渦巻きです。撮影は11月27日で、土星までの距離は約40万kmです。これまでにも、土星の北極と南極の渦を撮影した画像が公開されていますが、これほど立体感のあるものは初めて見ました:

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火星で歴史的大発見か (続報)


11月21日付「火星で歴史的大発見か」の続報です。

火星の表面で多数のプラスティック製の球体が見つかったと、NASA・ジェット推進研究所のウェブサイトが発表しました。球体の直径は約3mm。どのような過程でプラスティックが形成されたのか、原料となる石油が火星に存在するのかなどについて、NASAでは複数の仮説を検討中とのことです:

残念ながら上に紹介したページは、NASAやジェット推進研究所を騙る偽物です。火星で活動中の探査車・キュリオシティが歴史的大発見をしたらしいとの報道があったものの、なかなか詳細が明らかにされないことに痺れを切らしたのでしょうか。

一方、本物のNASAは、「歴史的大発見」のうわさを打ち消すのに躍起になっています。〝Rumors and speculation that there are major new findings from the mission at this early stage are incorrect〟(大発見があったとのうわさや憶測は正しくありません):

どんなにNASAが否定しても、陰謀説や隠蔽説にはまっている人たちに対しては、もはや焼け石に水でしょうね。彼らの思考パターンからすれば ―― 大発見に舞い上がってしまった一人の研究者が口を滑らせてしまったが、発見の重大性や社会への影響の深刻さに気づいたNASAがあわてて事実を隠そうとしている ―― としか考えられないでしょう。


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2012年11月29日木曜日

地球危機一髪


1883年の夏、地球は危機一髪で大彗星の衝突を免れていたという説が出されています。ハレー彗星に匹敵する質量10億トン超の大彗星が地球のそばで分裂し、その破片の群れが観測されていたというのです:
  1. Billion-Ton Comet May Have Missed Earth by a Few Hundred Kilometers in 1883 (写真あり)
  2. Interpretation of the observations made in 1883 in Zacatecas (Mexico): A fragmented Comet that nearly hits the Earth (論文要旨)
  3. Mexican astronomers suggest Bonilla sighting might have been a very close comet breaking up (写真あり)
  4. Was the “First Photographed UFO” a Comet? (画像あり)

以下は、[1]の記事の一部をテキトー訳したものです:
1883年8月12日と13日、メキシコのサカテカス[Zacatecas、地図]にある小さな天文台で、一人の天文学者がとんでもない現象を観測した。その天文学者、ホセ・ボニーヤ[José Bonilla]が観測したのは、各々が霧のようなものに包まれた450個ほどの物体が次々に太陽面を横切っていく様子だった。 
ボニーヤは1886年にフランスの専門誌〝L'Astronomie〟にこの現象についての彼なりの説明を発表した。その専門誌の編集者は現象の解釈に窮して、鳥、昆虫、塵などがボニーヤの望遠鏡の前を通り過ぎたに違いないと示唆した。(それ以来、他の人々はボニーヤの観測をUFOの最初の証拠と見なしている。) 
現在、メキシコ・シティにあるメキシコ国立自治大学のヘクター・マンテローラの研究チームがこの現象について異なる解釈を発表している。この研究チームは、ボニーヤが観測したのは直前に分裂した彗星の破片の群れである、と考えている。この説によれば、物体が霧のようなものに覆われていたことや、物体どうしがお互いに非常に接近していたことも説明がつく。 
マンテローラのチームは推論をさらに進める。彼らが指摘するのは、この彗星[の破片の群れ]が太陽の前を通過する現象を地球上の他の観測者がだれも観測していないことである。当時数百キロメートル離れたところにあった直近の複数の天文台ですら観測していないのである。 
この点は、視差[パララックス]で説明できる。彗星の破片の群れが地球に十分に近ければ、近くの天文台であっても視差によって彗星の破片群が太陽からずれた位置を通り過ぎることになる。メキシコはサハラ、インド北部、東南アジアと同じ緯度にあるので、他に観測者がいなかったとは考えにくい。 
マンテローラのチームはこの事実を用いて、彗星の破片の群れが地球にどのくらい近いところを通過したのかの上限と下限を導き出した。それは、600kmから8000kmの間というものだった。まさに、紙一重、危機一髪であった。[訳注: 国際宇宙ステーションの軌道は地上約400km、気象衛星ひまわりの軌道は約36000kmです。] 
さらに、マンテローラのチームは、個々の破片の大きさが50mから800mあり、分裂前の彗星の大きさは10億トンを上まわってハレー彗星に匹敵する大きさだったと推定している。

マンテローラ氏のチームは、分裂した彗星は、同じ年にアメリカで観測されていたポンズ・ブルックス[Pons-Brooks]彗星であった可能性があると考えています。

同じ年の11月には、アメリカ東部で史上最大級の流星雨が記録されています。毎年この時期に出現するしし座流星群は1時間当たり数十から100個程度の流星が現れますが、この時の流星雨はすさまじく、1時間当たり数千個、最大時には1時間当たり5万個の流星が流れたと記録されています。「目撃者は大変な驚きと恐怖を覚え、『この世の終わりだ』『世界が火事だ』と泣き叫ぶ人々もいたという。寝ている人も外が流星で明るいので目覚めるほどだった」(Wikipedia「しし座流星群」より引用)。ただし、この流星雨の母天体はテンペル・タットル彗星とされており、ボニーヤの観測した彗星の分裂とは無関係であるようです。


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マッコウクジラ漂着 ― 鹿児島県南さつま市


11月28日、鹿児島県南さつま市(地図)の海岸に体長8.9mのマッコウクジラが打ち上げられているのが見つかりました。死後数日が経過しているとみられています:

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長崎港にイルカの群れ


11月28日、ハンドウイルカとみられるイルカの群れが長崎港(地図)内に入り込んでいるのが目撃されました。

群れの大きさは記事によって異なっていますが、実際に確認した専門家は「港内に約20頭、港入り口付近に100頭」とし、「長崎半島沖に生息しているハンドウイルカかもしれない。餌の少ない長崎港に入ることは珍しく、迷い込んだ可能性がある」と語っています。別の専門家は「群れからはぐれて、1頭だけが港に入ってくることは時々あるが、これだけまとまって目撃されるのは珍しい」と話しています:

九州西岸のイルカやクジラに関連する今年の記事を集めてみました:

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2012年11月28日水曜日

星出宇宙飛行士の帰還


JAXAの星出彰彦宇宙飛行士は120日を越える宇宙滞在を終えて、11月19日にカザフスタン共和国に無事着陸したことはすでにご存じだと思います:

さまざまなメディアが記事や写真を掲載していますが、以下のようなアングルからの写真は日本の報道では見かけませんでした。画像中央やや右下寄りにソユーズ宇宙船が横倒しになっており、その右側には宇宙船が雪上をパラシュートに引きずられた跡が伸びています。黄色っぽい照明に照らし出された群像は、レンブラントの絵か映画のシーンのようです:

コマッコウが座礁 ― 台湾・嘉義県


11月27日、台湾南西部の嘉義県(地図)の海岸で、体長1.6mのコマッコウが打ち上げられているのが見つかり、救助作業が続けられいます。満潮を待って海にもどされる予定ですが、腹部にある打撲傷が深刻な場合には、台南市(地図)にある施設に収容して傷の回復を待ち、後日、海にもどされることになるとのことです:

2週間前の11月14日には、台湾に近い沖縄県石垣市(地図)で、コマッコウが浅瀬に迷い込んでいるのが見つかっています:

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2012年11月27日火曜日

千葉県北西部の地震 (続報)


11月26日付「千葉県北西部の地震」の続報です。

11月24日に千葉県北西部でおきた地震について、『日刊ゲンダイ』が以下の様な記事を掲載しています。 「今回の地震の震源は、柏崎―千葉構造線の延長線上の終端で、[中略] 首都直下地震を引き起こす東京湾北縁断層も一部含んでいる。断層は大地震を引き起こす際、まず端から動き出すため、今回の地震は不気味です」:

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2012年11月26日月曜日

11月28日 “大地震説”


11月27日14時13分、金星と土星が 0°34′ まで接近します。ついで、同日20時22分には火星と冥王星が 4°33′ まで接近します。

翌28日は満月で半影月食があります。この月食は21時12.6分から始まり翌29日の01時53.4分に終わります。日本では食の始まりから終わりまでを見ることができますが、半影月食が進行中であることに気づかない人が多いかも知れません。月がいつもより少し暗い、あるいは少し赤っぽいと感じたら、それは半影月食のせいです。

この一連の天体ショーは、地球-金星-土星、地球-火星-冥王星、太陽-地球-月が、それぞれほぼ直線上に並ぶことを意味しています(Astroblog所載の  を参照してください)。このような天体の配列があると、必ず涌いてくるのが天変地異が起きると騒ぎ立てる〝トンデモ屋〟さんたちです。たとえば以下の動画は、太陽・月・惑星の位置関係から、11月28日にスマトラ島北部からニコバル諸島、アンダマン諸島にかけての地域でマグニチュード7.8の地震が起きる可能性があると主張しています:

金星や土星、火星や冥王星が地球に及ぼす重力や潮汐力は微々たるものです。先に紹介した  にもその大きさを計算した数値が描き込まれていますが、ほとんど無視できる大きさで、大きな地震を引きおこすきっかけとはなりえません。仮に28日に大地震が起きたとしても、それは惑星の配列の結果と考えるべきではありません(太陽と月の影響については下の関連記事などを参照してください)。

以下の図は、金星と土星が最接近する11月27日14時13分に東京から見える惑星の位置です。実際には太陽が出ている時間帯ですので星は見えませんが、見えたとしたらこのような配置になります。太陽の右下に水星、さらにその右下に接近中の金星と土星、太陽の左上には火星が見えます。火星の上にある赤い十字は、暗すぎて見えない冥王星の位置を示しています:

Stellarium 0.11.4 で作成 (クリックで拡大)

なお、接近した金星と土星の実際の姿は、27日あるいは28日の日の出前に見ることができます。


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