6月12日付「火星の岩に生えた角」では、火星探査車キュリオシティが撮影した生痕化石かもしれない変な形の岩を紹介しましたが、今回は後輩の火星探査車パーシビアランスが撮影した岩をご覧下さい。
画面右側の大きな岩塊から飛び出しているのがスネーク・ヘッド・ロックです。口を開けたヘビの頭のように見えます。その左側には岩の上に微妙なバランスを保って鎮座しているバランシング・ボールダー(落ちそうで落ちない岩)が写っています:
火星探査車パーシビアランス(Perseverance)は 2021年2月に火星のジェゼロ・クレーター(直径約45km)内に軟着陸し、調査を続けています。今回の写真は22年6月12日に撮影されたものです。撮影地点は、ジェゼロ・クレーター内にかつて存在した古代河川のデルタ(三角州)で、層状に堆積した岩が分布しています。
「落ちそうで落ちない岩」がどのようにして現在の位置に落ち着いたのかはわかっていません。地球の場合は、氷河に運ばれた岩が氷河が融けた後に別の岩の上に取り残されたケースがありますが、火星の場合はどうでしょうか。
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