現地時間12月10日午前5時45分ごろ(日本時間10日午前6時45分ごろ)、ロシア・ブリヤート共和国(バイカル湖の南岸一帯を占める共和国)で M7.6 の地震が起きた、と日本語版『Sputnik』が伝えました。「ブリヤート共和国で10日、マグニチュード7.6の地震が発生した。ロシア非常事態省が発表した」:
一方、英語版の『Sputnik』や『Tass』は M5.5 と報じています。後者には「the earthquake’s magnitude was 5.5, with the intensity of 7.6 in the epicenter(当該地震のマグニチュードは 5.5、震源地での震度は 7.6)」と書かれています:
- Magnitude 5.5 Earthquake Registered in Russian Republic of Buryatia (Sputnik)
- Buryatia emergencies department says Baikal quake magnitude was 5.5 (Tass)
海外の報道では、マグニチュードと震度を混同した記事を時々見かけます。上の日本語版の記事もその類いで、いずれ修正されるかも知れません。
ロシアでは「メドヴェーデフ・シュポンホイアー・カルニク震度階級」という 12段階の震度階が使われています。なぜ震度に小数点以下の数値がつくのか、よくわかりませんが、とりあえず Wikipedia に載っている換算式を当てはめると、日本の気象庁震度階では 4〜5 程度の揺れだったようです。
以下は米国地質調査所(USGS)の発表です。M5.5、震源の深さ約 10km で、正断層タイプ。震央はバイカル湖内です(震央地図)。ロシアの報道ではバイカル湖に流れ込むセレンガ川のデルタ地帯となっています:
バイカル湖は、ユーラシア・プレートとアムール・プレートの境界に形成された地溝帯の陥没部にあたるので、正断層タイプの地震が発生するのは不思議ではありません。