2011年10月13日木曜日

新たに 2カ所から噴火 ― カナリア諸島


エル・イエロ島(地図)近海の火山噴火ですが、10月12日、新たに 2カ所で海底噴火がおきたことが確認されました:

上の記事をまとめます ――
10月10日(月)、エル・イエロ島の南 5km、深さ 500~1200m の海底で噴火がおきた。

10月12日(水)、エル・イエロ島最南端のラ・レスティンガ村(地図)から南西に 3.7km と 2.8km の地点で新たに噴火がおきたことが確認された。水深は 700m と 200m。

2カ所で、海面の変色、死んだ魚の浮遊、強い硫黄の臭いが確認された。

警戒レベルは、ラ・レスティンガ村が〝レッド〟、その他の地域は〝イエロー〟。

なお、エル・イエロ(El Hierro)は、スペイン語で「鉄」を意味するのだそうです。


関連記事

2011年10月12日水曜日

秋田駒ケ岳 今後の活動の推移に注意


火山噴火予知連絡会は、秋田駒ケ岳について、新たな地熱域が確認されたなどとして、今後の活動の推移に注意が必要と指摘した、とのことです:

10月11日付の「第121回火山噴火予知連絡会 全国の火山活動の評価」(PDF形式)には、秋田駒ヶ岳(噴火警戒レベル 1、平常)について以下のように書かれています:
  • 女岳では、9月に 200m の噴気を確認し、北東斜面及び北斜面で新たな地熱域が確認された。
  • 地震活動及び地殻変動に特段の変化は認められない。
  • ただちに噴火する兆候は認めらないが、今後の火山活動の推移に注意する必要がある。

関連記事

反スーパームーン


今夜の満月はふだんより小さく見えます。月までの距離が遠いためです。

月が、その楕円軌道上の近地点(Perigee、地球に最も近づく点)付近で満月や新月になるとスーパームーンと呼ばれます。今夜の満月は、遠地点(Apogee、地球から最も遠ざかる点) の近くにあるので、さしずめ「反スーパームーン」というところでしょうか。

正確には、月が満月になるのは午前11時6分、遠地点を通過するのは午後8時43分です(『天文年鑑』 誠文堂新光社)。

以下は、遠地点と近地点での満月の大きさを比較した写真です。意外に大きな差があります:

以下は私が気に入っている満月の写真です。悠久の時の流れを感じさせてくれます:

関連記事

エル・イエロ島の南で海底噴火 ― カナリア諸島


スペインの Instituto Geográfico Nacional (IGN、National Geographic Institute)の発表によると、エル・イエロ島(地図)の南岸から約 5km の海底で噴火がおきていることが確認された、とのことです:

以下に報道をまとめます ――
噴火が始まったのは 10月10日。エル・イエロ島の南岸から約 5km、深さ 600m の海底(深さについては、報道機関によって大きな差があります)。

スペイン領内での火山噴火は 1971年に同じカナリア諸島の ラ・パルマ島(地図)にある Teneguía 山が噴火して以来。

10日に始まった海底噴火は、予想されていたよりも小規模。そのため、今後、海岸に近い場所に向かって噴火が拡大する恐れがある。

11日午後、噴火地点に最も近い海岸沿いにあるラ・レスティンガ集落(地図)の住民 573人が近くのフットボール競技場に招集され、避難手順の説明を受けた。

11日夕方、当局は噴火警戒レベルをこれまでの〝イエロー〟から〝レッド〟に引き上げた。

航空機で海面を調査した専門家は、死んだ魚が海面を漂っているのを発見。火山ガスによって死んだとみられる。現場は、9日に小規模の地震が深さ 2km で発生した場所。

いくつかの研究機関が共同でラ・レスティンガに観測基地を設営。海底噴火を起こしている噴火口あるいは亀裂が拡大しているのか、拡大しているとすればどちらの方向にか、を調査している。


関連記事

2011年10月11日火曜日

朝鮮半島で地震増加


朝鮮半島で地震が増えています。今年 1月から9月までの集計では、M2.0 以上の地震が 45回発生。1999年から 2010年までの年平均 32.6回を、9月末の時点ですでに上回っています:

45回の地震のうち、M3.0 以上は 8回、有感地震は 6回。最近では最も地震が多かった 2009年は、1月から9月までで 47回の地震を記録しているので、これと同水準。最大震度を記録したのは、北朝鮮との国境付近に位置する白翎島(Baengnyeong island、ペンニョン島、地図)の南西 16km で発生した M4.1 とのこと。

以下は 3月15日付の記事ですが、3月11日の東北地方太平洋沖地震で朝鮮半島が東に向かって最大 5cm 移動した、特に大きく移動したのは日本に近い竹島と鬱陵島だと伝えています。このような地殻の移動が地震数の増加に関与している可能性があります:

以下は、中国東北地方、朝鮮半島の地震活動と、西南日本とトラフの地震活動には有意な相関関係がある、とする研究報告です:

上記報告によれば、過去には日本の大地震が朝鮮半島や中国東北地方の地震を誘発した事例があるとのことです。このような「遠地誘発地震」の例として上記報告が上げているのが、1944年12月19日に中朝国境近傍の西朝鮮湾で発生した M6.8 の地震です。この地震は、1944年12月7日の東南海地震(M7.9)の 12日後に発生しています。朝鮮半島とその周辺では M5 を上回る地震はほとんど発生していないので、突出して大きな地震です。

東北地方太平洋沖地震は東日本で発生した地震で、プレートも異なるため、上記報告の範疇外です。しかし、この地震による地殻の移動が朝鮮半島にも及んでいることから、朝鮮半島や中国東北地方で誘発地震がおきないとも限りません。日本では震度 5クラスの地震で被害がでることはほとんどありませんが、建物の耐震化が日本より遅れている韓国・北朝鮮ではこのクラスの地震でも被害の発生が懸念されます。そのとき、日本人が「韓国の大地震をお祝います」などという醜な横断幕を掲げることがないように願いたいものです。


関連記事

エル・イエロ島沖で海底噴火か ― カナリア諸島


情報が錯綜していて、何がおきているのかはっきりしたことはわかっていませんが、エル・イエロ島(地図)の南の海底で何らかの火山活動が始まったもようです:

上記の記事も、タイトルこそ「エル・イエロ島近海で海底火山噴火が進行中」となっていますが、本文を読むとニュアンスが少し違っています。

7月17日に始まったエル・イエロ島の群発地震は、これまでに 1万回を突破し収まる気配がありません。10月8日にこれまでで最大となる M4.3 の地震が発生、その後、地震計に海底での火山活動を示すと見られる波形が現れ始めたとのことです。

現時点で判明しているのは、海底から何らかの流体が噴出していることだけで、それが、熱水なのか、火山ガスなのか、溶岩なのかはわかっていません。上空からの調査では、海面に変色や気泡などの変化は現れていないとのことです。

エル・イエロ島の群発地震は、当初は島の北側に集中していたのですが、先月下旬ごろから島の南側に中心が移っていました。海底で火山活動がおきていると見られる場所は、情報を発表する機関によって大きく異なり、一致しているのはエル・イエロ島の南方の海底という点だけです。同島からの距離は南に約 5km とするものと約 7km とするものがあり、水深も 500m、900m、1300m、2000m と諸説あります。

スペイン当局によれば、エル・イエロ島の住民約 11000人のうち、現時点で 1集落の 50人が地震をきっかけとした地滑りの危険を避けるために避難している、また、カナリア諸島自治州の州都があるテネリフェ島には、スペイン軍の緊急介入部隊(emergency intervention unit)が島民の避難に備えて待機中とのことです。


関連記事

2011年10月10日月曜日

各地でサクラが〝狂い咲き〟


日本各地でサクラが〝狂い咲き〟しています。原因としては、台風12号・20号の影響、9月下旬に寒暖の変化が大きかったこと、津波による塩害などが指摘されています:

▼岩手県宮古市

▼長野県伊那市

▼三重県尾鷲市

▼三重県御浜町
(日本テレビと NHK が報じたものですが、いずれもウェブ上の記事はすでに削除されているようです。私の記事控えから、日本テレビの記事冒頭を引用します。)

台風被災地に季節外れのサクラ 三重御浜町 (三重県)
三重県御浜町の海岸沿いにある公園で、先月下旬から約20本のソメイヨシノが咲き出し、地元の人たちを驚かせている。住民も「ここに18年住んでいるが、初めて見た」とびっくり。

▼和歌山県九度山町

▼兵庫県神戸市

▼兵庫県養父市

▼香川県三木町

▼大分県日田市

サクラではありませんが、千葉県八街市ではサツマイモの開花がニュースになっています。「サツマイモは熱帯起源の作物で、本州ではあまり花が咲かない。今年は梅雨明けが早く、九月以降も高温が続いたため開花したと考えられる」とのことです:

関連記事

博多湾にコマッコウ・クジラ


10月9日午前、博多湾内の海岸近くで 1頭のクジラが泳いでいるのが見つかりました。体長 2~3m で、コマッコウと見られています:

専門家は、「内海の博多湾でクジラが確認されたのは珍しい。何らかの原因で迷い込んだとみられ、弱っているかと思ったが、跳んだりしているので、このまま見守りたい」と語っているとのこと。


関連記事

大阪湾にザトウクジラ


10月9日午前、大阪府泉大津市の泉大津港でクジラ 1頭が泳いでいるのが目撃されました。体長 5~6mで、ザトウクジラの子供と見られています:

水族館の飼育員によると、「日本近海では年に数回目撃されるが、大阪湾で目撃されたという例は、これまで聞いたことがない」とのこと。


関連記事

2011年10月7日金曜日

東北地方太平洋沖地震前にラドンガス濃度急変


「季節により規則正しい増減傾向を示す大気中のラドンガス濃度が、平成20年ごろから数値が乱れ始め、昨年6月から12月初旬まで増加。その後急激に減少し、東日本大震災発生までの約3カ月間、通常よりやや低い濃度レベルを維持した停滞期間が続いた」:

兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の前にも、類似した現象が観測されていました。

「大気中のラドンガス濃度の計測は、放射線測定をしている施設(原発周辺のモニタリングポスト、大学、病院など)でも可能だ」とのことです。福島第一原子力発電所の事故以降、全国で定常的に大気中の放射線を測定しているポイントが増え、測定結果の公開も進んでいるので、原発事故の思わぬ余録として地震予知が進展するかも知れません。


関連記事