2017年10月5日木曜日

イエローストーンの群発地震続く (続報-3)


9月4日付「イエローストーンの群発地震続く (続報-2)」の続報です。

米国地質調査所(USGS)のイエローストーン火山観測所が、10月2日付で9月分の月報を出しています。ウェスト・イエローストーン(地図)北方で続いている群発地震の活動は衰えているようです:


以下は月報のまとめです:
  • 2017年9月にイエローストーン国立公園内で発生した地震は115件。最大規模の地震は、9月16日に発生した M3.2 の有感地震。震央はワイオミング州オールド・フェイスフルの南約18km。

  • モンタナ州ウェスト・イエローストーンの北約10kmで6月12日から続いている群発地震は、衰えて来ている。震源が決定できた地震は78件。6月は1028件、7月は475件、8月は894件であった。9月の最大規模は3日に発生した M2.3。

  • 他の群発地震活動は発生していない。

  • ここ数ヶ月間、イエローストーンの地震活動のレベルは上昇していたが、現在は正常な状態に戻っている。

  • 地盤の変位は過去数ヶ月間と同じレベルである。2015年末から継続中のノリス間欠泉盆地近傍を中心とするイエローストーン・カルデラ北部の隆起は、1ヵ月あたり数ミリメートルの低い水準で続いている。カルデラ内の沈降も同様の水準で2016年末から継続中である。現在の地殻変動パターンは、これまでの観測記録の変動範囲内にとどまっている。

関連記事