このところ、地球接近後に発見されたり、接近後何日も経ってから接近の事実が判明したりする小惑星が増えています。 以下は、地球に接近していたことが新たに判明した小惑星のうち、このブログの掲載基準である「地球まで 2LD 以内」に近づいたものです。これらの小惑星は全てアポロ群に分類され、かなり大きなものも含まれています:
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2017 UP43 | 14~32 | (月)10月27日 01:06 (地球)10月27日 10:57 |
1.94 1.17 |
2017 UL8 | 6~13 | (月)10月30日 06:47 (地球)10月30日 12:27 |
1.61 1.16 |
2017 UK8 | 5~11 | (月)10月30日 09:16 (地球)10月30日 14:18 |
1.22 0.59 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
2017 UP43 の接近時刻には、地球に対して ±3分の誤差が見込まれています。他の小惑星の接近時刻の誤差は ±1分未満です。
接近時の地球との相対速度は UP43 が秒速8.0km(時速約2万9000km)、UL8 が10.5km(3万8000km)、UK8 が 14.1km(5万1000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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