日本時間10月29日未明から明け方にかけて、北極海のフランツ・ヨシフ諸島(ゼムリャー・フランツァ・イオシファ、地図)の北方海域で、大きな地震が少なくとも3回発生しました。震源の緯度は 86.83~86.99 で北極点の近くです。震源の深さはいずれも浅く、10km とされています:
- 10月29日 01:13 北緯86.99° 東経54.26° 深さ 10km M5.7
- 10月29日 01:16 北緯86.83° 東経54.20° 深さ 10km M5.7
- 10月29日 04:11 北緯86.98° 東経56.93° 深さ 10km M6.0
地図で見るとわかりますが、フランツ・ヨシフ諸島の北方にはアイスランドを貫いて北上した大西洋中央海嶺の延長部分が通っています。今回の一連の地震は、発表されている座標から判断して、この海嶺で発生したようです。
ちなみに、ユーラシア・プレートの太平洋プレートに対する相対運動のオイラー極は、北極点からはかなり離れたカナダのハドソン湾にあります。
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