2017年10月19日木曜日

8つの小惑星が地球と月に接近・通過


このところ、地球接近後に発見されたり、接近後何日も経ってから小天体データベースの〝close-approach data〟に記載される小惑星が増えています。それらのうち、9月下旬から今日までの間に、このブログの掲載基準である「地球まで 2LD 以内」に近づいた小惑星が8個ありますので、まとめておきます。これらの小惑星は全てアポロ群に分類され、かなり大きなものも含まれています:

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 SZ324~9  (月)9月20日 20:10
(地球)9月21日 00:49
0.50
0.53
2017 TQ24~8 (地球)9月30日 21:16
 (月)9月30日 23:42
0.27
0.86
2017 TM48~17 (地球)10月7日 01:09
 (月)10月7日 09:43
1.92
1.84
2017 TF531~68 (地球)10月10日 16:40
 (月)10月10日 18:38
0.73
1.34
2017 UF7~16  (月)10月15日 10:12
(地球)10月15日 12:23
1.83
0.99
2017 TH56~14 (地球)10月17日 02:16
 (月)10月17日 11:05
0.26
0.55
2017 TE517~39 (地球)10月17日 20:09
 (月)10月18日 03:58
1.34
1.85
2017 UA6~12 (地球)10月18日 00:16
 (月)10月18日 13:12
1.19
1.67
(1LD=地球から月までの平均距離) 

2017 TF5 の接近時刻には、地球に対して ±20分、月に対して ±19分の誤差が見込まれています。他の小惑星の接近時刻の誤差は ±1分未満です。

接近時の地球との相対速度は 2017 SZ32、2017 TF5、2017 UF が突出して速く、秒速22~23km(時速8万km超)と計算されています。特に TF5 は直径も大きいので、地球に衝突した場合には甚大な被害が予想されます。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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